癌になる人は、ほとんどの場合、糖質を好んで摂取する。
癌になりやすい体質的な傾向として臓器の上皮細胞の解糖系のブドウ糖に対する感受性が著しいことがあげられる。
※ここで言う感受性とはブドウ糖の取込能力が著しく強く取込んだブドウ糖を解糖する能力も極めて強いと言う意味である。(これは、体質的なものである)
たとえば、この手の人が、糖質摂取後、追加インスリンの分泌が脆弱な場合、悲しいかな高血糖が持続する。当然、高血糖は生体に好ましくない。
したがって、自律神経(交感神経)ならびに追加インスリンの作用で、生体の主は、
奥の手を使って臓器の上皮細胞の解糖系で、ブドウ糖を強引に代謝させようとする。
この場合、臓器の上皮細胞の解糖系のブドウ糖に対する感受性が鈍い人は、この高血糖が持続し、いわゆる糖尿病に移行する。
一方、臓器の上皮細胞の解糖系のブドウ糖に対する感受性が旺盛なひとは、中長期の時間をかけて癌に移行する。
糖質摂取により、自律神経あるいは、追加インスリン分泌の作用で、生体の全細胞で、有り余るブドウ糖の取込と解糖作用の亢進がスタートする。
通常、初期段階では、全臓器の上皮細胞において、均一な形でブドウ糖の取り込み
解糖作用の亢進が起きる。
しかし、中長期に渡る高血糖が持続すると、特定の臓器の上皮細胞にブドウ糖の取込を集中化してシフトするようになる。
簡単に言えば、「癌発症の臓器の絞り込み、及び選定が生体の主によって秘かに始まる」ということである。
このようにして、生体の主による生命維持の為の癌発症へ、導く臓器選定が行われる。
ターゲット臓器が決定すると、ブドウ糖はまるでブラックホールに吸い込まれるかのように、その臓器の上皮細胞に集中的に集められ、取り込まれ、取り込まれたブドウ糖は、解糖される。(乳酸などが組織内に増加する)
おのずと、解糖作用も集められるブドウ糖の量に比例して、解糖能力を著しくランクアップして、本格的な癌になる為のウォーミング・アップを開始する。
なぜ、生体の主は、癌発症のターゲット臓器を設定するのか。
答えは簡単だ。
全臓器の上皮細胞のブドウ糖の取込と取込んだ解糖作用を亢進させるには、膨大なエネルギーが必要になるからである。
全臓器の上皮細胞にブドウ糖取り込みの命令を出してそれを実行させるには、臓器の上皮細胞の表面積は広大過ぎるのである。
癌を育むには、最小のエネルギーで、最大の効果を得る必要がある。
それもスピードが求められる。
一点集中型の癌の育みが必要になるのである。
最初から簡単にスーパー解糖細胞(癌細胞)が誕生するわけではない。
最初は「ひよっこ癌細胞」からスタートするのである。
その為には、たとえば、レンズで太陽の光を集めて紙を燃やす時のような作業が生体内で必要なのである。
早期に癌細胞を創造することが、生体の主を高血糖から守ってあげる最良の方法なのである。
ようするに、全臓器でちまちまブドウ糖を取込み代謝するより、スーパー解糖作用である癌細胞ひとつつくれば、通常細胞の100倍強のブドウ糖の取込が可能になる。
癌細胞をどこかの臓器の上皮細胞に作った方が、効率が良いのである。
ようするに癌化しやすい臓器のターゲットを早急に絞り込み集中的に癌を早期に発症させることに生体の主は、熱中するのである。 (ブドウ糖の取込↑、解糖作用の亢進↑)
ではターゲットになりやすい癌化しやすい臓器をわかりやすく箇条書きにしてみる。
①ブドウ糖に対する感受性が強い
②既に長年強烈なストレスに晒されている
③既に酷使されていて疲弊している
④医薬品でのダメージを受けている
⑥顆粒球の攻撃を受けている
⑦慢性炎症を引き起こしている
⑧血流が悪化している
⑨臓器温度が低い
⑩既に解糖作用が亢進している
⑪細胞が酸性に傾いている
⑫その他
等の条件に見合った臓器をチョイスする。
たとえば、ストレスが原因で、胃がキリキリするような人、糖質を過剰に摂取して、胃酸が過剰に分泌しており胃の上皮細胞が炎症(胃炎や胃潰瘍)を起こしているような
胃に弱点を持つ人等は、胃袋の上皮細胞の解糖系で血中の余剰なるブドウ糖の代謝を強引に行うようになる。
このように胃の上皮細胞が炎症や損傷を起こしていると上皮細胞の修復が求められるので、おのずと解糖作用の亢進が起きるこれが、中長期に渡るとますます、胃の上皮細胞の解糖系にブドウ糖が集中的にシフトされ、癌化が促進する。
生体の主にとったら、胃の上皮細胞が癌化に値するターゲット細胞になることは間違いないであろう。
たとえば、大酒飲みの人は、肝臓にストレスを中長期に渡りかけ負担をかけ酷使するので、上記①~⑫のような状況が肝臓の上皮細胞で起きている。
ということで、癌化する臓器には、必ず何らかの原因や要因があるのである。
決して、みなさんが思っているような、運悪く胃がんになったり、運悪く肝臓癌になったりすることはないのである。