クスリを飲む野生動物はいない。
だから人間は野生動物には勝てない。
生命力でも生存力でも病気でも。
野生動物は今の人間よりよほど賢いと言える。本来人間は野生動物より賢いのかもしれない。
本当の意味での知恵と有益な文明だけを生かせば、人間は間違いなく野生動物より賢く繁栄することができるだろう。
しかし実際は破壊的な肥大だけを続け地球を汚染し続ける、この地球にとってスバラシイ細胞に人間は堕している。
今、人類は野生動物や古典的民族(たとえばイヌイットやインディアンやアイヌやその他多くの民族たち)の生活や食生活をヒントとすべきであり、さらにいえばその後人類が文明を作ってきた良い意味での知恵を、それとミックスして人類の真の繁栄を目指す必要がある。
まず昔の病気、野生動物がかかる病気といえばなんであろうか。
・感染症
・骨折
・他の獣に襲われる
・死産
・食糧難による栄養失調
・老衰
などが主体となるだろう。
ここでは老衰が病気であるかどうかは横に置いておく。
これ以外に少数ではがんや心臓病なども存在するが、真の野生動物(たとえばサバンナや密林などの野生動物)は、非常にがんや心臓病が少ないことが知られている。
同様に古典的民族もがんや心臓病が少なかったことが知られている。
野生動物がかかりやすい病気は、そのまま古典的民族がかかりやすい病気にも通じている。
彼らは別に不死だったわけではなく、我々と死ぬ理由が異なっていたという点が重要であり、古典的民族が生き延びた場合、非常に長寿の人が多く、痴呆なども少なかったということが重要なのである。
翻って現代人や現代で動物園に買われている動物や一般のペットたちは、いかなる病気にかかるのか。
それがまさに現代病といわれるものの種類であろう。
たとえば
・癌
・心筋梗塞などの心臓病
・脳梗塞や脳出血など
・アレルギーと呼ばれる病気
・神経疾患や免疫疾患といわれる難病
・精神疾患と呼ばれるたぐいのもの
・機能性疾患と呼ばれるたぐいのもの
である。
もちろんこれだけでなく野生動物でもかかる
・感染症
・骨折
・外傷
なども主たる病気であるが、死産については明らかに昔より減っていると言える。
現代人は老衰で死ねる人(癌や動脈硬化性疾患や感染症になどならず、エネルギーの枯渇で安らかに死ねること)はほとんどいないだろう。
これは現代において食を考えるうえで重要なヒントなのだ。
我々は現代において作り出してしまった病気の多くを、自分たちが食べているものや自分たちが周りに振り撒いている毒によって作ってしまっているということである。
なので、その食や周りの毒を排除することができれば、人類はかなり多くの病気を予防的に克服することができるということだ。
そして野生動物や古典的民族がかかっていた、現代におけるほんの一部の「真の病気」だけを治療することができれば、医学の価値も高まるし健康で大往生できるということだ。
しかしどうやら人類はそうなりたくはないようであると言わざるを得ない。
農薬や化学肥料で育てられる作物、本来不必要な食品にも添加される化学物質たち。
これらを排除し、自然栽培作物、添加物無しの食品等に留意していけば、我々は健康になるし精神的にも充足感を得やすくなるということだ。