食べすぎると消化と排泄がスムーズに行われなくなります。
そのため便秘などになり腸の中で腐敗が起こり、ガスが発生し、放出されないガスは肺へ送られ、血中に入り血液が汚れます。
これが万病のもととなります。
このことからもわかるように、食べすぎからくる胃腸の乱れを治すことが最善の措置だということです。
食物を摂ると、人間はカラダ中の機能、特に消化・吸収機能をフル回転させます。
そのために、排泄させる機能は低下します。
つまり、過剰な摂取は排泄を抑えてしまうのです。ですから、反対に食物の摂取をやめると、普段食べすぎて処理しきれずに体内にたまっている老廃物が排泄され、自然治癒力が高まります。
人類は約200万年の間、飢餓との闘いでした。
そのため人のカラダは飢えに耐えるような体質になっていて、過食には非常に弱い体質になっています。
過食には弱いのにここ数十年間は人類が今まで経験したことのない飽食の時代に入り、飢えに強い体質はこの過食についていけなくなり、さまざまな
トラブルを起こすようになりました。
大食いの人はよく風邪をひきます。これも食べすぎるために治癒力が低下するためです。
病気にならないためには何をしたらよいのでしょうか、食や運動、睡眠、正しい排泄、ストレスからの解放などが重要になってきます。
その中でもっとも重要なのが「排泄」。
病気の出発点は腸にあるといわれますが、まずはカラダの中に滞った老廃物を毎日きちんと排泄することを意識してみましょう。
1) 規則正しい排泄習慣を身につける
体内に取り込んだ食べ物は、消化・分解・吸収される過程で老廃物や毒素を生じます。
この老廃物・毒素の出るところは便・尿・汗・爪・毛髪の5カ所ありますが、その75%は便として排泄されます。
腸が健康な人の便は、排泄が数十秒で終わり、量が多い、やわらかい、においが気にならない、水に浮く、などの特徴があります。
2) 就寝1時間前の20分の入浴で、しっかり汗をかいて毒出し!
汗には便や尿では排泄されにくい有害物質が含まれています。私たちは1日平均0.7ℓ近くも汗をかいています。
体内に発生した毒素は、血液によりカラダ中に運ばれ、血液は毒素が多くなるとドロドロ状態になり、皮膚近くの末梢血管に老廃物がたまります。
お風呂でじっくり汗をかくと、汗によって体外に排泄されます。
ぬるめのお湯にゆったりと入ることがポイントです。
3) 老廃物や毒素の排泄効果のある食品を摂る
野菜の薬味として使われている、にんにく、しょうが、わさびなどの辛味や苦み成分に、毒素の排泄作用や殺菌作用があります。
ただし、いくら効果が高いからといって、特定の食品だけを多量に摂ることは、栄養バランスを崩しますので、少しずつ摂ることを心がけましょう。
4)冷たいもの中毒に気をつける
冷たい食べ物で腸を冷やすと、むくみ、慢性疲労といった症状の原因にもなります。
冷蔵庫に冷たい食べ物のあふれている今日の生活は、冷房も含めて腸にとっては好ましくありません。