「いつまでも若くありたい!」誰もがそう思うものですよね。私たちが毎日、口に入れる食べ物で体が作られます。だから口にする食べ物はとても大事!
身体が酸化するのを防ぎ、老化を食い止めることができる食べ物があれば、是非とも毎日の食生活に取り入れたいですよね。
抗酸化作用、という言葉をよく耳にするようになりました。アンチエイジングに興味のある世代なら、誰でも意識している言葉だと思います。
そもそも、老化とは「身体が酸化し、錆び付いてしまうこと」です。
具体的には、全身の細胞から発生する活性酸素が身体を酸化させてしまうのです。
ですから身体が酸化するのを防ぐ、すなわちこの活性酸素の発生を抑えることができれば、老化を食い止めることも可能ということです。
活性酸素の発生を抑える作用のことを、抗酸化作用と呼んでいます。
抗酸化作用のある食べ物で老化は防げる!毎日食べたい10の食品
食品 その 1 抗酸化作用の高い筆頭食品は「バナナ」
食品 その 2 その色の濃さが抗酸化作用の証!「カボチャ&ニンジン」
食品 その 3 色が薄くても抗酸化作用では負けません!「キャベツ」
食品 その 4 「ニンニク、ショウガ」は抗酸化作用の王様です
食品 その 5 「蕎麦」を食べる人が長生きする理由
食品 その 6 イソフラボンにも抗酸化作用が!「大豆」
食品 その 7 抗酸化作用の高い身近な飲み物「緑茶」
食品 その 8 ベリーでフリーラジカルを撃退!
食品 その 9 アボカドは完全アンチエイジング食品!
食品 その10 アーモンドで糖化を抑えて「しわ」「たるみ」にさようなら
どの食品も手に入れやすいものばかりですので、是非毎日の食生活に取り入れて老化を防ぎ、若々しい身体を手に入れてください。
私たちは、呼吸をしています。
呼吸をしている限り、アンチエイジングでよく言われる「酸化」することを止めることはできません。
私たちは、酸素を体の中に取り入れることにより、エネルギーに変えて生命活動を行っています。その時に出る副産物が活性酸素なのです。
体の中では活性酸素を無毒化するための機能が備わっています。
また、活性酸素には、外からの細菌やウイルス、異物と戦って体を守ってくれる働きを持っています。
スーパーオキシドラジカルは、体の中で最初に発生する活性酸素です。
ミトコンドリアと呼ばれる食べ物から体の機能を維持するて目に必要なエネルギーを作るときに、酸素と反応してできる副産物です。
また、 白血球の仲間の顆粒球もスーパーオキシドラジカルを発生させて、細菌やウイルス、異物を除去するために免疫の機能として働いています。他にも、血管を作ったり、抗がん作用として機能します。
老化させ、体のいたるところに傷をつけ成人病やがんの原因になるヒドロキシラジカル
普通であれば、スーパーオキシドラジカルが酵素と反応して過酸化水素になったり、過酸化水素が酵素の働きで水と酸素に変えられます。しかし、この2つの活性酸素があまりに多くなると酵素で処理できなくなります。
その余ったものが、銅や鉄といったミネラルが触媒となってできる活性酸素がヒドロキシラジカルです。ヒドロキシラジカルは、活性酸素の中で最も強い作用を持ちます。
細胞を老化させ、体のいたるところに傷をつけていくため、成人病やがんの原因になってしまうのです。
悪者扱いされる活性酸素は生きている限り生成される。 うまく除去しながら抗酸化することが大事
私たちの体が生み出す活性酸素は、すべて私たちにとって必要な物質を作る過程でできたものだったり、免疫の防御反応時にできるものがほとんどです。
電子という名の見えないエネルギーの移動によって、美容と健康が保たれていたり、その逆に老化や病の原因になっています。
私たちの体は約60兆個の細胞で出来ています。髪の毛も皮膚も血管もそしてあらゆる臓器が、一つ一つの細胞から成り立っているのです。
ですから健康であるということは、この細胞一つ一つが元気であるということなのです。
活性酸素はこの細胞に攻撃をしかけ、細胞を酸化させてしまいます。
この細胞が酸化させられることによって、老化や癌、動脈硬化などの生活習慣病が引き起こされるのです。
あらゆる臓器が細胞の集合によって構成されているのですから、もしも仮に皮膚の細胞が酸化されたとすると皮膚の病気になるということです。
同じことが目、胃、腎臓、脳等におこれば各々の病気になるということです。
ところで、人が老いることを老化していくと一般的には捉えられていますが、年を一年一年積み重ねることが果たして老いるということでしょうか。
そうではなくて実は血管が老化することなのです。この血管が老化していくことに活性酸素が深く関わっているのです。
活性酸素によって血管が酸化され硬くなり、脆くなる。しかも、活性酸素によって酸化されたコレステロールや中性脂肪がたまって血管を狭くしてしまうのです。
そこを血栓(血の塊)が詰まれば一巻の終わりです。
心臓の動脈が詰まれば狭心症や心筋梗塞を引き起こします。また、脳で動脈が詰まれば脳梗塞であり、血管が破れれば脳溢血です。
このような血管が老化するという現象は中高年に多く見うけられましたが、昨今は、若い世代でも活性酸素を体の中にたくさん作るような生活が習慣化されて、早くから血管が老化しているのです。
従って、20代30代で既に40代50代の血管になっている若者が、非常に増加しているのです。まさに老化がこの世代から始まっているのです。
このことから現在、日本は長寿社会かもしれませんが、これから先10年もすれば日本の平均寿命は70代に下がっているかもしれないと予測されるのです。
私たちは、呼吸によって1日に500ℓ以上の酸素を体内に取り入れているといわれています。
その酸素を使って食事で摂った栄養素を燃やし、エネルギーを作り出していますが、この過程で取り入れた酸素の約2%分が強い酸化作用を持つ活性酸素に変わるといわれています。
もともと活性酸素には、その強い攻撃力で体内に侵入したウイルスや細菌を退治するという大切な役割があります。ところが必要以上に増えてしまうと、健康な細胞まで酸化してしまうため、老化の引き金になります。
近年の老化に関する研究で、専門家の間では「老化することは酸化することと同じ」といわれるほど、活性酸素は老化の元凶とみなされ、活性酸素から身を守ることの重要性が指摘されています。
体の中では活性酸素によって細胞が攻撃されると、細胞膜の脂質が酸化して、細胞が栄養と老廃物の出し入れをスムーズにできなくなり、老朽化します。
また、細胞の核の遺伝子が傷つけられて、細胞が変異したり、死滅したりします。
さらに、活性酸素は血液中の“悪玉”と呼ばれるLDLコレステロールを酸化させ、動脈硬化を加速させて血管の老化を促進します。
数年前に比べると何となく肌のツヤがなくなった。ちょっと走ると息が切れる。
そんな小さな変化は病気ではありませんが、細胞の酸化が進んで体内が錆びつき始めた兆候かもしれません。
活性酸素を発生させる原因は、呼吸だけではありません。
紫外線、大気汚染、化学物質、電磁波、農薬など、様々な環境因子や偏った生活習慣が体内の活性酸素を増やすことが分かっています。
現代のライフスタイルでは活性酸素にさらされずに過ごすことは難しく、私たちは日々、活性酸素のリスクと向き合って暮らしているといっても過言ではありません。
こうした活性酸素の攻撃から身を守るため、私たちの体には“抗酸化力”が備わっています。
その中心が、活性酸素から酸素を奪い取って攻撃力をなくす「抗酸化酵素」です。
さらに、この抗酸化酵素の働きを助けているのが、食事などから摂り入れる「抗酸化成分」です。
体内で活性酸素が発生しても、こうした抗酸化システムがいつもしっかりとしていれば、体の酸化を防ぐことができます。つまり、細胞の酸化と抗酸化力のバランスがとれていれば、健康な体を維持することができるのです。
しかし、体内で作られる抗酸化酵素の量は加齢とともに減少します。その酵素の代表がSOD(スーパーオキサイドディスムターゼ)で、毒性のあるスーパーオキサイドという活性酸素を無害化しますが、体内でSODを作る力それ自体は40歳前後から低下することが分かっています。
それだけに、体外から抗酸化成分を補い、抗酸化力を高めておくことが重要です。
いろいろな食品から幅広く
体内の抗酸化力を高める抗酸化成分として、よく知られているのが、ビタミンC・Eの抗酸化ビタミンと、βカロテンやトマトのリコピンなどのカロテノイド、さらに植物に含まれる色素や苦味成分であるポリフェノールです。
お茶のカテキン、ごまのゴマリグナンなども、みなポリフェノールの一種です。
これらの抗酸化成分にはそれぞれ別々の役割と働きがあるため、日々いろいろな食品から抗酸化成分を摂取しましょう。
野菜、果物、海藻、キノコ、豆類、種子やスパイス類など、偏らずに食べることが最も大切なポイントです。