ボリビアの水の活動家パブロ・ソロンの言葉を紹介します。
飛行機がなければ船に乗ればいいし、電気料金が払えなければ風車を使えばいい。
しかし、水を得られなければどうなるでしょうか。人は命を失います。
水は命であり、人は誰も命を奪われるようなことがあってはいけません。
水は偉大な力を持っています。私たちはこの水の惑星を火星にしてはならないのです。
人間にとって生きていく上で絶対不可欠な空気・水・食料、このどれが欠けても人も動物も生きていけないのは当たり前で、
どれか一つでも毒にまみれていたら、病気になるのも当たり前です。
文明社会において生活に不可欠な水道ですが、多くの利点と効率を追い求めるための危険性については最近知られてきてはいます。
なぜそのような仕組みになっているか、どう思考していく事が重要なのか考えて頂きたいと思います。
■循環する水■
本来、私達が利用している水のほとんどは、雨が一旦大地に涵養された地下水です。
1カ月雨が降らなくても川は枯れずに流れていきますが、その水は大地から湧出した地下水由来のものであり、元を正せば井戸水も川の水も
水系こそ違えど成り立ちは同じと言う事なのです。
つまり地下水をおろそかにすると言う事は、自分達の飲み水や生活水をおろそかにすると言う事と同じなのです。
■水の質の問題■
文明社会で生きている以上、いくら水道が嫌いとか、ミネラルウォ-タ-しか飲まないと言っても、井戸でも掘っていない限り、風呂やシャワ-式トイレ、洗濯物で次亜塩素酸とトリハロメタン、その他の化学物質や有害物質を基準値内とは言え、毎日バンバンけい皮吸収や粘膜吸収するのを避けられないのが実情です。
だったらせめて、どんな水を使っているのかを考えた事はあるでしょうか。
私達が利用している水道水は、表流水(川、ダム、湖等の水)と、地下水(井戸水や湧水)を原水に、それを浄水処理することで作られ供給されています。
日本の水の消費比率は、大量に利用する工場や大型施設等で、井戸によってくみ上げられる地下水系が約7割、表流水系が約3割ですが、水道水として送り出される水量で見ると、地下水系が約2割、表流水系が約8割です。
そして上水道の処理方法には、大きく分けて急速ろ過と緩速ろ過の二つの方法があります。
水うんぬんを考えるのであれば、ご自分が住む地域の水源と、どちらの処理方法で処理され供給されているかぐらいは、自治体の浄水管理セクションにて確認しておいた方が良いでしょう。
■急速ろ過■
現在わが国の約74%の浄水量は、この方式で作られています。
高度経済成長以降、水需要の拡大によって、この方式に変わってきたのです。
比較的小さな浄水場で済む事、短時間で大量の水をろ過できる急速ろ過ですが、水溶性有機物、合成洗剤、農薬、藻類、臭気、細菌などを取り除く効果はあまりありません。
ろ過する過程ですり抜けてしまった、こうした不純物や体に影響を及ぼす細菌に対しては、塩素で酸化処理をするため、有害なトリハロメタンが比較的多く発生してしまう事。
また凝集剤として使用されるポリ塩化アルミニウムによるPAC処理により、酸化アルミニウムが水道水に残留してしまう事があるなどが問題視されています。
http://water-explanation.com/jyousui-syori/kyuusoku-roka/
この場合、東京都や大阪市以外は、コストの掛かる高度浄水処理と呼ばれる処理をしていないので要注意です。
高度浄水処理について
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E5%BA%A6%E6%B5%84%E6%B0%B4%E5%87%A6%E7%90%86
■緩速ろ過■
大きな面積の浄水場を必要とする事、処理速度が遅いなど大消費地には向きませんが、ろ過池で生物の力を利用してから砂層を透過させる自然に近い形で浄化するため、良質な水が得られる。
http://water-explanation.com/jyousui-syori/kansoku-roka/
三原市水道部の説明を見れば、化学物質で化学反応させる大量生産方式の急速ろ過と、時間と手間は掛かるが、より大地の自然ろ過に近い緩速ろ過のどちらが理想的か一目瞭然ですね。
https://www.mihara-waterworks.jp/info/307.htm
東京都でも緩速ろ過で処理した水を供給している境浄水場もあります。
緩速ろ過施設を持つ水道事業体一覧
http://www.water.city.nagoya.jp/category/kansokuseibutu/10728.html
以上、繰り返しになりますが、良い水で安全な生活を送りたいと思うのであれば、我々のようなプロでない一般の方々でも、まずはご自分が住む地域の水源と処理方法ぐらいは知っておくのは基本中の基本です。
■水道水の溶存アルミの危険性■
次亜塩素酸やトリハロメタンの問題はご存知でしょう。
しかし、あまり知られていないのが、急速ろ過出のパック処理におけるアルミ流出の問題とその成り立ちです。
以下に、水道水に含まれるアルミの問題について書いてありますので、ご参照下さい。
水道水のアルミ流出の危険性は専門家の間では知られており、滋賀大学の原博一教授による環境総合研究センター研究年報2013や、神戸大学では水道水の浄化に使われたアルミニウムの挙動を追う研究がなされています。
http://rcse.edu.shiga-u.ac.jp/pdf/nenpo10-1-2013/hara_nenpo10-2013.pdf
http://www.kobe-u.ac.jp/NEWS/research/2016_06_01_01.html
また、凝集剤由来のアルミニウムが基準値を超える濃度で浄水中に残留することがあるとした(財)水道技術研究センタ-の文献にも載っているように、大量で安価な水の生産方法による問題が見て取れます。
http://www.jwrc-net.or.jp/qa/10-59.pdf
■アルミニウムとアルツハイマー病の関係■
国立健康栄養研究所によるアルミニウムとアルツハイマー病の関連情報。
http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail970.html
水道水に含まれるアルミの濃度が高い地域と低い地域では1.5倍(ボケの原因を探る、黒田洋一郎著 岩波新書)
http://aromahonjin.way-nifty.com/blog/2014/03/post-4cfb.html
■アメリカの国立生物工学情報センターの報告■
アルツハイマー病患者の脳にアルミニウムが蓄積していたこと、飲料水中のアルミニウム濃度が高い地域においてアルツハイマー病発症率が高かったこと、透析痴呆の患者の脳のアルミニウム含量が高かったことなどから、以下の文献が示すとおり、アルミニウムがアルツハイマー病の原因ではないかという説がありました。
1)アルツハイマー病で死亡した患者の脳病変部位にアルミニウムが蓄積していた報告
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/7972040?dopt=Abstract
2)飲料水中のアルミニウム濃度が高い地域でアルツハイマー病の発症リスクが高いという疫学調査
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/2562879?dopt=Abstract
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8614502?dopt=Abstract
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10901330?dopt=Abstract
また、ワクチン問題でも溶存アルミの人体に及ぼす危険性は知られています。
3)慢性の腎機能不全のため長期間の断続的な血液透析を行っている患者において進行性の致命的なアルミニウム中毒による神経症候群が観察された報告 。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8122300?dopt=Abstract
4)症例対照研究において、アルツハイマー病患者ではアルミニウムが含まれるベーキングパウダーを使って調理したパンケーキやワッフル、ビスケットなどの食品の摂取が多かった。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10350420?dopt=Abstract
■危うい世界の水事情■
現在、地球上には14億平方キロメートルの水が存在すると言われており、そのうち淡水は2.5%とも3%とも言われ、その多くは北極圏と南極の氷が占めており、我々が生活や産業で利用できる川や湖、そして地下水などは地球上の水のわずか0.01%に過ぎないと言われています。
それは地球上の水を家庭用のお風呂にたとえると、お風呂一杯分に対して、わずかコップ一杯分です。
さらにその3分の1が大気中、3分の1が河川、3分の1が地下水と言われており、本来とても貴重なものなのです。
世界各地で砂漠化が進んでいることは広く知られてきています。その反面、日本ではあまり知られてはいませんが、中東やマレーシアとシンガポールなどで水の争奪戦はすでに始まっており、10~30年後には世界各地で水の争奪による戦争が勃発し始めるとさえ言われています。
日本は世界的に見ても水道網が発達しているため現実感が薄いのは当然ですが、他人事ではなく、将来必ず影響が起こることと言えそうです。
なぜなら、日本は穀物、肉類、魚類、その他の食品の大部分を輸入に頼っていますが、それらを生産するために多くのバーチャルウォーター(生産に必要な見えない水)が消費されています。
それは年間640億平方メートル(2003年世界フォーラムによる)にものぼり、日本国内で使用される生活用水、農業用水、工業用水を含む総水量870億平方メートル(2002年国土交通省調べ)の3分の2以上の水を間接的に使用していることになります。
これは世界的にも同じ傾向で、水不足が深刻になれば、その易経は食物生産に直結します。
現在日本は食物の多くを輸入に頼っていますが、当然輸出各国は日本に作物等を輸出する余裕がなくなり、日本にとって極めて深刻な問題になりかねないのです。
現在、日本の穀物消費を支えているといっても過言ではない。
世界最大の穀倉地帯であるアメリカ中西部では、農作物生産を支えている世界最大の地下水涵養量を誇るオガララ帯水層の地下水位が過剰揚水が原因で大きく下がりだし、作物面積が1982年に比べると11%も減ってしまい現在も状況は悪化しているとの事です。
それでは、国内生産率を上げればよいのかというと限界があるのです。
それは河川の水や地下水の根源である降雨量に注目しなければなりません。
日本の平均降雨量は1,700ミリと世界の平均降雨量1,000ミリに対して多いため、雨が多く水が豊富な国であるという錯覚を起こしがちですが、国民一人当たりの総降雨量は世界平均27,000平方メートルに対し、日本は5,200平方メートルと5分の1しかないのです。
これは中東のサウジアラビアやイランなどより少ない値なのです。
さらに日本は大陸に比べ山岳が多く地形が急で、雨水が地中に涵養し地下水となる前に大半の水が川から海へ流れ出てしまうため、実際に私たちが利用できる水は本当に限られているのです。
各自治体や行政により水の安定供給が図られているものの、実は非常に厳しい状況なのです。
こういった事を知り、河川水や地下水は限られたみんなの財産であることを一人一人が自覚しなければなりません。
酸性雨などの問題により、早くから環境問題に取り組んできた環境先進国のヨーロッパでは地下水保全・保護も進んでいます。
農作物や牧草の肥料には有機肥料を使い、除草のための農薬の使用をやめ、バーナーで焼き除き、アブラ虫対策などにはてんとう虫に食べさせるなど、官産民をあげて地下水保全の意識が高く、環境とともに河川はもちろん、地下水も大切に保護されています。
アフリカやアジアでは1リットルの水のために苦労し、病気になったり命を落とす人達どれだけいる事でしょう。
それに比べて日本では、ゴルフ場開発で神奈川県全体とほぼ同じ面積の森林を伐採し、大地を造成し、大地の保水力を減らし、大量の農薬と除草剤をまいて地下水を汚している事を気にしようともしません。
塩素まみれの大衆浴場やプ-ルに入り、家庭でも大量の水を無駄に使って喜んでいる世界でも先進的に鈍感な民族とも言えるでしょう。
ご自分の生活環境をより良いものにしたいのなら、物事の選択は効率より自然原理を優先させるべきでしょう。
水も、空気も、食料問題も、エネルギ-も、病気も、健康問題も、全て繋がっています。
地球全体にやさしい事が、人類にも他の生物にも優しく、そしてその優しい環境が自分達を護る事に繋がります。
すべてはここから始まると言って良いでしょう。
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製品仕様
●材料の種類:ABS樹脂
●ろ材の種類:中空糸膜(ポリエチレン)、セラミック、活性炭
●ろ過流量:1.6L/分
●使用可能な最小動水圧:0.07MPa
●浄水能力
*「家庭用品品質表示方」に定められた除去対象13物質(JIS S3201での試験結果)
遊離残留塩素:総ろ過水量900L(除去率80%)
濁り:総ろ過水量900L(ろ過流量50%)
総トリハロメタン:総ろ過水量900L(除去率80%)
クロロホルム:総ろ過水量900L(除去率80%)
ブロモジクロロメタン:総ろ過水量900L(除去率80%)
ジブロモクロロメタン:総ろ過水量900L(除去率80%)
ブロモホルム:総ろ過水量900L(除去率80%)
溶解性鉛:総ろ過水量900L(除去率80%)
CAT(農薬):総ろ過水量900L(除去率80%)
2-MIB(カビ臭):総ろ過水量900L(除去率80%)
テトラクロロエチレン:総ろ過水量900L(除去率80%)
トリクロロエチレン:総ろ過水量900L(除去率80%)
1.1.1-トリクロロエタン:総ろ過水量900L(除去率80%)
*浄水器協会で定めた規格基準に挙げられている除去対象2物質(JWPAS B.100での試験結果)
鉄(微粒子状):(除去率80%)
アルミニウム(中性):(除去率80%)
●ろ材の交換時期の目安:3ヶ月(1日10L使用した場合)
●容器本体サイズ:幅124*奥行132*高さ79(mm)
●質量(満水時):310g(満水時430g)
●電池・電源:CR2032(電池)
●交換お知らせ機能:液晶表示
●付属のカートリッジ:HGC9S
●交換用カートリッジ:HGC9S/HGC1S