本当に忘れてはならないことは、私たち人類が最も目を背けていることだと思います
それは、
私たちは誰一人例外なく、「一点を迎える」ということ。
「死」という一点を迎えるということ。
この一点を見つけることなく人生の意義など見いだせるのだろうか
私はNoだと思うのです。
人は人生において様々なことをします。
お金持ちになるために、
名声を得るために、
なにかを所有するために
命を長らえようとするために・・・
しかし一点から人生を見た時、それらはきっと雲散霧消してしまう。
違うんだ。きっと違うんだ。
私たちは「死」を排除して人生を考えてはダメなんだ。
「死」から見なければ、私たちが本当にやらなければならないこと、私たちが本当にやりたいことなど見えてこない。
私たちはお金持ちになるために生まれて来たの
名声を得るために生まれて来たの
プール付きの豪邸を持つために生まれて来たの
私たち人間は所有のために生まれれて来たんじゃない!
私たちの人類は今、文化文明を花開かせ満開となりました。
これ以上の科学技術の進化は人類を危機に追いやるだけの時代に入っています。
人工知能の到来、地球環境の異変、政治経済の綻び、核戦争の危機・・・
膨張し切った文明は次は圧縮に向かって行く。
なぜならこれが宇宙の原理だから。これは止められない。
爆発膨張→圧縮→爆発膨張→圧縮→・・・
今、人類は圧縮に向かおうとしています。
バン!となにかが弾けるように、人類にとって大きな痛手をもって圧縮へ向かうのか
それとも緩やかに圧縮へ向かうのか
・・・私は確信しています。
私たち一人一人が、人間存在の意味を、
人生の意味を理解した時、緩やかな圧縮を起こせるのだと。
そのためには、「死」を今ここに入れること。
「死」からの視点を持つこと。
人類は「死」という共通土台に立てた時、
私たちはみな、特別も例外も差もなかったことに気付けるのだから。