人間の歴史は飢餓との戦いでした。
そのためかどうか、人間には飢餓に対応できるシステムはある程度備わっていますが、飽食に対応できるシステムはほとんど備わっていません。
日本で一日三食になったのは江戸時代の元禄の頃からでした。
こんな話が事実として語られています。
ナチスに占領された当時のオランダでは、食糧事情が悪くなったためか、成人病患者がいなくなった。
餓死者が出るほどの酷い食糧難ではなかったため、かえって住民の健康水準が向上して、平均寿命が延びてしまった。
健康と長寿のためには、老化を遅らせればよいのでしょうが、そのための科学的な方法として、現在では、以下の3つの方法があげられています。
①一日の摂取カロリーを60%に減らします。
飽食を改めることによって、サーチュインという長寿遺伝子の活動にスイッチが入ると言われています。
②過酷な運動は膝や関節を痛めますし、傷つくと再生が困難です。
更に、心臓の拍動は一生の間に20億回とも言われていますから、それが事実であれば、敢えて無理して激しい運動をして心拍数を上げれば、
心臓の寿命が短くなりかねません。
そこで、「運動は適度に」ということになります。
③夜の10時から午前2時までの間にぐっすり眠ると「若返りホルモン」と呼ばれる「成長ホルモン」が脳から出てくるため、体が若返ると
言われています。
更に、朝日を浴びて起きれば体内時計が整えられ、ホルモン分泌も高まると言われています。
結果、以下の効果を期待出来ます。
・細胞の再生が盛んになり、免疫力が向上する。
・肌のハリが保たれる。
・男性ホルモンが合成され、精力が増進する。
・エストロゲンの生成が促進され、記憶力が向上する。
・筋肉が増強されるので、サルコペニア予防になる。
成長ホルモンは年齢とともに減少します。
ストレスや過労や寝不足によっても減少します。
感染症やがん発生率の上昇は成長ホルモン不足の結果であるとも言われていますから、早起きが3文の得なら、早寝も相当な得になるのでは
ないでしょうか。