新月は体が不要なものを排出(解毒)する日であると昔から言われていて、ファスティングをするにはうってつけの日です。
私も新月ファスティングを習慣にしていて、日にちが取れない場合は、新月の日もしくは前後1日だけでも食事を摂らないようにしています。
月の満ち欠けと私たちの体調の変化は医学的には証明されていないと言われていますが、月を“死”を暗示するものとして忌み嫌っていた西洋とは逆に、日本は古くから月を信仰し、月と共に生活をしてきた民族です。
グレゴリオ暦(新暦)が採用されるまでは、日本では月の満ち欠けに基づいて一か月を定める太陰暦(旧暦)を使っていましたし、旧暦の8月15日(十五夜)と9月13日(十三夜)に月をめでる、“お月見”の習慣もあります。
昔話では満月の夜に月に帰っていく“かぐや姫”や、子供の頃、月にうさぎが住んでいてお餅をついていると教えられた人も多いでしょう。
また、「満月の夜には出産が増える」「女性の生理は潮の満ち引きと関係している」などと経験則で言われることからも、私たち人間が月の影響を受けていると考えるのは、自然や宇宙とのつながりの中で生かされていることを思うと、とても自然なことであるのです。
私の書籍「死ぬまで元気に生きるための七つの習慣(山と渓谷社)」でも紹介させていただきましたが、天体のリズムを考慮した農法である“バイオダイナミック農法”や、林業での“新月伐採”などが提唱されていることからも、生命と宇宙とのつながりを感じずにはいられません。
先日、オートファジーがノーベル賞を受賞したこともあり、ファスティング(断食)はますます注目されるようになりました。
皆さんも新月ファスティングをされてみてはいかがでしょうか。