最初の10回ぐらいは、蚊が刺した程度の刺激ですから。
次の10回で、火傷感をぼんやり感じるくらいです。
最後の10回+αが、痛みや不快感を伴うものになります。
「耐えてください」のような言葉は、最後の10回に出てくると思いますが、そこでやめるか、続けるかは、患者の体調次第だと思いますよ。決定権は、医師にあるのではなく、自分にある・・・やめるリスクをよく聞いた上での判断になると思いますが・・・のだということを、意識の中に入れておけば、恐れることはないと思いますよ。
放射線を浴びれは体は疲れますから、自覚がなくても、休養を十分にとってくださいね。
体力と免疫力の維持は、治療中は何よりも大切ですね。
食べられるものを食べることしかできないとは思いますが、十分な睡眠と、忘れがちなのが、十分な運動です。運動を続けているのと、全くしないのでは、免疫力の維持に差が出るようです。
激しいものはかえっていけませんから、暖かい日ならば散歩、それができない地方ならば、室内でのラジオ体操程度でも、体を動かすことを心がけてくださいね。
これからが本番ですね。無事に治療が終わるように祈っています。
そうそう、放射線治療は、治療中よりも治療直後から二週間くらいが最も痛むと言われています。深部の火傷の痛みが表面化するのかと思うような痛みです。治療が終わってから痛くなる場合は、それが「普通」だと理解し、ゆったりと養生してくださいね。必ず治っていきますから。
医院の設備によりけりですが、放射線治療の日は保険適用で整体を受けられますよ。身体をリラックスさせると色々と良い事がありますからオススメします。
又、放射線治療期間は保険適用でアンサー注(丸山ワクチン)も受けられます。担当医にご相談なさってみては如何でしょう?大雑把に申し上げますと放射線で減るであろう白血球をサポートしますよ。 (田中 ゆきこ)
治療中は、まるで、地獄へと下る階段を強制的に降ろされているような不安と不快感でいっぱいになると思いますが、その不安のトンネルは、やがて上り坂になり、彼方に希望の光が見えて、ずっとずっと先に「治癒」という天国が待っています。
今まで生きてきた世界とは違うかもしれないけれど、元気に生き治せる世界です。
まだ見えない「希望」を見つめて、色々な苦悶のゲートを、楽しんで通り越してください。二度と通ることがないゲートでしょうから、一生に一度の体感を、今しか感じない様々な感覚を、大切にして、治癒へと向かってくださいね。
がんという病気は、病気として障害が残るものではないけれど、手術などの治療によって大きな障害を持ってしまう方はたくさんいます。そのことで鬱になり、その状態に飲み込まれて、悪化してしまう方も少なくありません。
でも、がんという病気を与えられ、それを乗り切って生きることに意味がある人生なのだと理解できれば、不自由さが別のものに感じられるのではないでしょうか。「人とは違う自分」「過去とは違う今の自分」を素直に受け止めて、「自分らしく生きる」ことを真剣に考えてみませんか
がんが、治療攻撃で降参して消えていく・・・と思いたい時期ですね。
でも、その考え方は挑戦的になり、挑戦した途端に「負け」が無意識領域で自覚されることにもなります。それでは逆効果です。
がんは、突然死したかもしれない命の危機を知らせるために現れてくれた体からの赤信号と思えば、今は、もっとゆったり生きること、もっとゆったり考えること、もっとゆったり命と向き合うことに気づけたわけですから「がんありがとう。もう自分を大切にすることができるから消えていいよ」と優しくねぎらってあげてくださいね。
この感情の中には、勝ち負けはないので、ストレスがかかりません。弱っている体自体には「治療に耐えてくれてありがとう。ゆっくり元気になろう」とやはり声がけをして、養生してみてください。自分に声がけをすることで、治す意識が体の隅々まで広がるみたいですよ。無理をしなくなるし。
医師による治療=病院での処置が唯一の治療法ではなく、自分で自分の体を治す日々の努力の上に、医師のサポートを活用すると考えないと、根治できないことも事実です。