毎日、福島第一原発の敷地に山から流れ込んだ800tの地下水は、事故で地下にしみ込んだ放射性物質に汚染され400t、(ストロンチウム48億、セシウム20億?、そしてトリチウム150億)が流出していたといわれています。
(NHK ONLINE2015年09月16日)
そして今もなお、その汚染水対策は完了していないことが、最近のニュースからも伺えます。
そんな中、今最も気を付けたいのが放射性物質による内部被爆。
外部被爆と内部被爆の健康被害は15%:85%、そして子どもは大人の10倍、胎児は100倍被害が高いという専門家もいます。
原発事故から7年。
放射性物質からあなたとあなたの家族を守るために、今すぐできる対策
3.11 東京電力福島第1原発事故、メルトダウンから7年
カオスは跡形もなく消え去り、何もかもが元に戻ったような、・・・そんな錯覚を覚えてしまうのは私だけでしょうか
しかし、現実には今もなお、放射性汚染水対策、廃炉作業が続けられている東京電力福島第一原子力発電所。
現在、諸外国では条件付きでの日本産食品の輸入規制の緩和がみられるものの、多くの食品は輸入が停止されています(農林水産省HP参照)。
毎日、福島第一原発の敷地に山から流れ込む800tの地下水は、事故で地下にしみ込んだ放射性物質に汚染され400t、
(ストロンチウム48億、セシウム20億、そしてトリチウム150億)が流出していたといわれています(NHK ONLINE2015年09月16日)。
そして今もなお、その汚染水対策は完了していないことが、最近のニュースからも伺えます。
そんな中、今最も気を付けたいのが放射性物質による内部被爆。
外部被爆と内部被爆の健康被害は15%:85%、そして子どもは大人の10倍、胎児は100倍被害が高いという専門家もいます。
アメリカの研究では、たとえ低線量でも小児ガンや乳がん死が多発したという報告もあります。
「ただちに影響はない」
そういわれ続けてきた私たちですが、2016年6月6日に公表された最新の福島県民調査報告書では、福島県の小児甲状腺がんおよび疑いのある子どもは、計169人。
報告されているだけでこれだけですから、現実にはもっと多いでしょう。
目には見えない放射性物質から、あなたとあなたの家族を守るために、心がけてもらいたいこと、生活に取り入れてもらいたいものをまとめました。
まずは、放射性物質について復習
放射線の長期的影響は内部被爆によって遺伝子が傷つけられて起こります。
そのため細胞分裂の盛んな乳幼児や胎児は放射線の影響を受けやすいと言われています。
(遺伝子が異常化しやすく、また異常化した細胞の増殖が早いため、早期にガンになって進行しやすい)。
さらに、乳幼児期は甲状腺の機能が活発でヨウ素を必要とし、そのヨウ素と構成のよく似た放射性ヨウ素(ヨウ素131)を間違って吸収したり、骨の成長のためにカルシウムと似たストロンチウムを吸収し体内に留めたりします。
私たちの体内に入った放射性物質はその性質にしたがって体内の各臓器などにとどまります。
その後、排出されていきますが、ストロンチウム90 やプルトニウム239 のように、ほぼ一生体内に残るものや、特定の臓器で放射線を出し続けるものもあります。
主なリスク、甲状腺がん、白血病、膀胱がん、生殖系のがん、心臓発作などの心臓疾患。
今現在分かっている放射性物質の主なリスクは、ヨウ素131 による甲状腺がん、ストロンチウム90 による白血病など。
またセシウム134,137は、筋肉・内臓などに広く分布し、生殖系や膀胱の発ガンリスクを高め、心臓や胸腺(免疫器官)などに影響を与えると危惧されています。
今日、今からすぐ出来る対策法 4つ
上記のような特性のある放射性物質から、あなたとあなたの家族を守る対策として4つのことが考えられます。
1. とにかく放射性物質を避ける
=汚染地域に行かない。付近の河川や公園もなるべく避け、どうしても行かねばならないときは汚染状態の事前調査を。
2. 体が放射性物質を取り込まないように、放射性物質に類似する栄養素をしっかり摂っておく(食事)
3. たとえ放射性物質を摂取してしまっても、少しでも排出する努力を。(セルフ・デトックス)
4. 被爆に負けないよう、体が持つ治癒力を高める (生活習慣)
1.とにかく放射性物質を避ける
放射性物質によって汚染されていない食品を選ぶ
生産地がひとつの目安になりますが、産地偽装の問題もありますし、一概に産地が安全だから絶対安心ということではないです。
また、加工食品では「国産」とだけ記載されていたり、すべてに産地の表示が義務付けられていないため調べようがないものも。
できれば放射性物質の検査がきちんと行なわれている食品がより安心です。
ネットなどで各スーパーやショップのHPやメーカーのHPを検索すると詳細が分かります。
調理法や下準備で口から入る放射性物質を減らす
・野菜についた土はよく水洗いする(土に放射性物質が含まれることがあるため)
・根菜類やいも類は皮をむく
・野菜はあくを取る要領で茹でたり、水にさらす。
・魚などは酢漬けにするとセシウムを減らせる
2.体が放射性物質を取り込まないように、放射性物質に類似する栄養素をしっかり摂っておく(食事)
体内で各ミネラルが不足すると、そのミネラルに類似した放射性物質を吸収しやすくなります。
日頃からミネラルや栄養素をしっかり補給しておくことが「放射性物質対策」には大切です。
ヨウ素:
放射性ヨウ素(ヨウ素131)が甲状腺に吸収されるのを防ぐ
多く含まれる食材:昆布、わかめ、塩、味噌など。
カリウム:
放射性セシウムが体内に吸収されるのを防ぐ
多く含まれる食材:パセリ、豆味噌、こんぶ、バナナ、アボカド、ホウレンソウ、納豆、きゅうり、里芋、モロヘイヤ、にんにく、にら、しそ、さつまいも、大豆、あずき、ひじき、切り干し大根 など
ポイント:
スィーツ類、アルコール類、コーヒーまた塩分の摂りすぎは体内のカリウムを減少させてしまいます。
カリウムは加熱に弱く、煮物の場合30%程失われます。
カルシウム:
ストロンチウムが体内に吸収されるのを防ぐ
多く含まれる食材:油揚げ、しそ、大根の葉、豆味噌、ごま、パセリ、モロヘイヤ、海藻、大豆など
ポイント:
良質なタンパク質やビタミンDを多く摂ることによりカルシウムの吸収率は高まります。
女性は出産時、更年期にカルシウム不足になりがちなので注意。
鉄分:
プルトニウムの蓄積を防ぐ(プルトニウムは呼吸器官から吸収・蓄積されると肺がんの原因になる。)
多く含まれる食材:青のり(乾)、ひじき(乾)、きくらげ(乾)、パセリ、豆味噌、抹茶、ピュアココア など
放射線による細胞への影響を減らすため、上記のほかにビタミンC、E なども十分に摂りましょう。
3. たとえ放射性物質を摂取してしまっても、少しでも排出する努力を。(セルフ・デトックス)
玄米(無農薬)、味噌(本物)、梅干し(本物)、乳酸菌、リンゴペクチンなどは放射性物質をデトックスする効果が高いと言われています。
これらの食品は放射性物質だけでなく、わたし達の身の回りにあふれる有害物質や添加物にも有効といわれています。
玄米と味噌
わかめの味噌汁を飲ませた結果、原爆症を発症したスタッフが一人もいなかったという実績も
放射性物質に効果的と言われるのが、玄米と味噌汁。
昭和20年8月9日の長崎の原爆投下。
その爆心地より1.8キロメートルに位置する聖フランシスコ病院で、被災者の救護・治療に尽力した秋月辰一郎医師。
後に彼は著書「体質と食物」(クリエー出版)の中で、原爆症を発症した病院スタッフが一人もいなかった理由として、「わかめの味噌汁」をあげています。
秋月医師はスタッフ全員に「わかめの味噌汁と玄米食」を勧め、また砂糖(甘い物)は避けるように指示していました。
味噌やわかめ、そして玄米に含まれる、ビタミン・ミネラル(ヨウ素、カリウムやカルシウムなど)・繊維、・ファイトケミカルであるフィチン酸(デトックス効果が高い)などの力が重なり、放射能の害を回避したと推測できます。
ただ、このような効果を得るには、玄米や味噌の選び方も大切になってきます。
味噌はしっかりと熟成された、添加物を含まない本物の味噌でないと効果がありません。
そして、玄米は胚芽の部分に農薬やストロンチウム、セシウムを貯めやすいので、産地を厳選し無農薬自然栽培や有機栽培のものを選びましょう。
また玄米を洗う水、炊く水も安全性の高いものがお薦めです。
梅干(本物のもの)デトックスに。
日本のスーパーフードの代表選手である梅干。
梅干しも放射性物質のデトックス効果が認められています。
マクロビオティックの基本ともいえる玄米 + 梅干 + 味噌汁を積極的に食事に取り入れれば、それだけで放射性物質を解毒する効果が期待できますね。
ペクチン:セシウムや重金属の排出に役立つ
りんごやニンジンなどに含まれる。
放射性物質(セシウム137)や重金属類の排出を促します。
多く含まれる食材:りんご(皮ごと焼きリンゴにしても吸収されやすい )
すもも、いちご、さくらんぼ、レモン、オレンジ、柑橘類の皮、にんじん、パプリカ、なす、西洋かぼちゃ、あんず、スイカ、グリーンピースなど
ポイント:
ペクチンは水溶性食物繊維の一種。
腸内の乳酸菌を助け有害物質の排出を促しますが、放射性物質以外のビタミンやミネラルも排出するので摂りすぎには注意。
乳酸菌を含む食材
豆乳ヨーグルトや水キムチ、発酵食品
乳酸菌が放射能解毒に効果があることが分かっています。
多く含まれる食材:豆乳ヨーグルト、甘酒(麹から作られたもの)、漬物などに豊富、プロバイオティクス
水溶性食物繊維:重金属イオンを吸着し、セシウム等の排出を促進
多く含まれる食材:切干大根、かんぴょう、抹茶(粉)、にんにく、ごぼう、納豆、レモン、カレー粉、ココア、唐辛子、海藻、バオバブなど
以下のようなものも活用する人が増えているようです。
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私たちが本来持っているデトックス機能を有効活用!
人間の排泄(デトックス)は、便、尿、汗が主な経路。
特に「現代の毒」と呼ばれる、放射性物質や、添加物をはじめとする化学物質は汗からも多く出されるといわれています。
汗をしっかりかく事により、放射性物質の解毒が期待できます。
運動をして汗をかければ一番効果的ですが、運動が難しい人には以下がお薦め。
塩+重曹風呂( デトックス効果が高いといわれるエプソンソルトもお薦めです)
低温サウナ
岩盤浴
汗は有害物質と共に体に必要なミネラルも一緒に出してしまいます。
汗をかいた後は、是非ビタミンやミネラルを質の良い食材から摂取してくださいね。
4.被爆に負けないよう、体が持つ治癒力を高める
内部被爆の影響で一番気になるのはガンですが、たとえ放射性物質で体内の細胞が傷ついても必ずガンになるわけではありません。
私たちの体には細胞の傷を修復する様々な能力(治癒力)や修復できなかった細胞を取り除く機能(新陳代謝)もあります。
私たちに必要不可欠な酸素呼吸も細胞を傷つけるように、細胞を傷つける原因は多種多様。
1日に全身の約0.7%(3,000から4,000個)の細胞が入れ代わる(新陳代謝)ともいわれています。
その本来私たちが持っている力を正常に保つ、また高めることが放射性物質からの被害を和らげる近道になります。
そのために心がけたいことをまとめました。
栄養バランスのよい食生活
・旬の野菜を使った和食(一汁三菜)中心の食事。
・精製された食材、添加物、残留農薬が心配な食材は控える。
・肉、牛乳、卵、乳製品、揚げ物は消化酵素が大量に必要で体に負担をかけるので控えめにするのがベター。
適度な運動と十分な休息
・毎日少しずつでも運動し(ウォーキングがお薦め)、睡眠時間を十分にとる。
規則正しい生活
・毎日遅くまで起きていたり、徹夜をしたり、
無理が多い生活をしていると免疫力や新陳代謝が低下して放射性物質の影響を受けやすくなります。
当たり前なことですが早寝早起きを心がけ、生活のリズムを保ちましょう。
過度なストレスをためない
「ストレスは生活のエッセンス」とも言われますが、過度のストレスは心身の大敵。
「病は気から」とよく言いますね。
放射能が、添加物が、農薬が、有害物質が・・・と思い詰め過ぎると、結局ストレスにより本来の免疫力を下げて逆効果になりかねません。
きちんとした知識は持ちつつも、たのしく、おおらかな気持ちで食事や生活を楽しむことが一番大切だと私は思います。
あなたが、これからの人生を過ごしたいと想う日本はどんな日本ですか、確かに今、わたし達は目を背けてはいけない実態にさらされている。
放射性物質に限らず、食品添加物、遺伝子組み換え食品、残留農薬、現代医学では原因も根本的な治療法も解明されていない様々な病・・・。
それでも私は、わたし達の個々が持つ「ちから」を信じたい。
激動の日本。
その中で「他人任せ」で生きるのか
「自分の力を信じて」生きるのか
原発、TPP、安全保障法、税金、そして食の安全・・・・。
あなたが、これからの人生を過ごしたいと想う日本はどんな日本ですか
あなたが、大切な人に残したいと願う日本はどんな日本ですか
ママのお子さんへの想い。
パパが家族を、わが子を守りたいと想う気持ち。
未来のママやパパが、今ある命、これから生まれてくる命のために、今できることは何なのだろう。
全ては、「今」を受け止めることから始まるのかもしれない。