あなたは、毎日幸せを感じて暮らしていますか?
どうやら、私たちの脳の中には、その人が例えどんな状況にあろうが、その人独自に設定された、形状記憶装置のような「幸せ度」があるらしいです。
ここに面白いデータがあります。(「脳にいいことだけをやりなさい:マーシー・シャイモフ著」より)
宝くじに当たった人を追跡調査した研究なんですが、宝くじを、幸福への切符だと考えている人は非常に多いのですが、実際に宝くじに当たった人は、いったん幸せ度を上げても、一年以内にはまた元の値に下がっていました。
つまり、「当たったときの感動と幸福感」を完全に忘れているのです。
同じ結果が、下半身麻痺になった人々にも見られました。最初は悲嘆に暮れていったん下がった幸せ度は、その後一年経つうちに、次第に足が動かなくなる前の幸せ度まで上昇したのです。
要するに、何を経験しようと(良い経験であれ悪い経験であれ)人はそれぞれ設定された幸せ度に戻ってくる。
その際、例外は三つしかありません。
①配偶者を失った場合(安定値に戻るのに時間がかかる)
②慢性的な失業状態にある場合
③極度の貧困状態にある場合
また、もう一つの調査で、別々の環境で育った何千組もの一卵性を含む双子を追跡した結果、幸せ度を左右するのは「50%が後天的な要素」であるらしいことが分かりました。
その結論が正しいならば、「人生のかなりの部分を訓練によって変えられる」ことになります。
「いい気分」に常に浸ることが、人生でも、病気を克服することにおいても大変重要である、と医者の宗像久男氏は言います。
(=メンタル療法)
人が、「大きな家に住みたい」と思ったり、「ベンツを買いたい」と思うのは、そもそもなぜか?
それらはすべて「いい気分」になるためなんです。
いい気分になるために、人はどんなに高いお金を払うことも厭わなかったりします。
海外旅行に行く、スカイダイビングをしにいく、美容整形する、高級レストランで食事するーーなど。
それならば、常に「いい気分」になることを訓練によって獲得することが、安上がりで(笑)幸せになる一番の近道ではないか、と思うわけです。
ちなみに私は、自分の「幸せ度」は以前から恒常的に低いように感じていました。
これが出来たら絶対に幸せになるだろう!と思ってやっても、確かにしばらくは気分がアガるのですが、その幸せ感が長続きしない・・また前の鬱々とした状態に戻っていたりします。
これが出来たら、これをゲットしたらーーと思って次々頑張るけれど、叶ってみたら思ったほど幸せではない。
幸せとは、そのような少し先の幻想を追い求めるようなものではないだろう、今幸せでないと意味がないではないか? ということにようやく気付きました。
自己啓発のカリスマ的存在であるアンソニー・ロビンスによると、幸せ度の設定値を上げるには、過去に起こった10の素晴らしい出来事を書き出し、その各出来事をありありと思い出すと良いそうです。
そして、その時の感動に浸る
一つの出来事の感動は、15秒続くとして、3分間感動にどっぷり浸るわけです。
それを、一日のうちに何度か繰り返す。そうすると、体のNK(ナチュラルキラー)細胞が活性化されて、免疫も上がる、というわけです。
やってみましたが、毎回やると、自分が過去の栄光にすがっているようで、私の場合はいまいち効果がありませんでした。
そこで、日常で当たり前と思っている一つ一つのことに感謝することに切り替えました。
先日、うちの猫が外に出て行ったきりいなくなって非常に悲しい思いをしましたが、そう言えば、猫が毎日家にいてくれて一緒に暮らせている幸せを噛みしめていなかったなあと。
自分の身の回りすべてのことに感謝していく、夫と出会って今も良い関係が続いていて有難い、元気でいい子供がいてくれて有難い、この家に住めてありがたい、うちのペットがうちに来てくれて有難い、経済的に困窮していないことがありがたい、FBでこういうことを書ける場があることがありがたい、読んで意見をくれる仲間がいてくれて有難い、などなどー。
これはなかなか良さげです。
あと、瞑想などで脳を「人知を超えた大いなる力」につなげる、というのも良いらしいです。
ということで、私は自分の「幸せ度」の目盛り設定を上げることを今も練習中ですが、あなたはいかがですか。
あんまり幸福感がないなあという人は、このように訓練してみてはいかがでしょうか。