仕事にかまけて、不規則・ジャンクな生活を続けていたところ、「子宮がん」になってしまった過去。
夢にも思っていなかったがん宣告に大ショックをうける。
かつて私の体は不調に不調を重ね、不健康の最たる状態でした。それまでの食生活はひどいものでした。
料理はもともと好きだったものの、鳥、豚、牛の肉料理がほとんど、野菜なし。目まぐるしく仕事に追われていて、夜中に食事をしてそのまま就寝。
余裕のない心はすさんでいたので食事を振り返るなんて事も、もちろんしませんでした。外食も多く、遅い時間からの焼肉、しゃぶしゃぶ、ラーメン。
忙しいからこそお肉で栄養を取らなくてはと思い込んでいたのです。
さらにジャンクフード、スナック菓子、コンビニデザート、アイスクリーム、たまの休日はクリーム・白砂糖・バターたっぷりの話題のパンケーキ屋さん巡りにデパ地下スイーツ持ちより会。
仕事で忙しい上にそんな食生活を何年も続け、ついに体が悲鳴をあげました。子宮がんになってしまったのです。
まさか自分ががんになるとは思ってもいませんでした。
生活習慣が引き起こすあらゆる不調と大病
大病にかかる前からあらゆる不調のサインを感じていた。大病にかかる前にも、実はいろいろな不調を感じていました。
一年中花粉症、喉アレルギー、咳喘息、生理通、吐き気をともなうひどい頭痛、肩こり、腰痛、貧血、胃痛、便秘、冷え性、あげればきりがありません。
大病をしてしまった私は、人生初の長期入院・手術となり病院でしばらく過ごすことになりました。
忙しかった仕事を一年以上休職することになり、色んなものを失ったと人生で一番のどん底にたたき落とされた絶望感でいっぱいでした。
今思えば、忙しく不健康な自分にも酔っていたのだと思います。
そしてこのあらゆる不調の集大成が、がんだったのだと思います。
手術・抗がん剤治療の体験
人生初の手術を受け、手術後の私の体は弱りきっていました。体重も160cmの身長に対し30k代まで落ち、顔もげっそり痩せていました。
手術で悪いものは取り去ったものの、予防のためと抗がん剤治療6クールがスタートしました。
1回目は耐え難い気持ち悪さと倦怠感でどうしようもありません。白血球も半分以下に減ってしまい、全ての活力を失いました。
ためしに薬を止めてみた
その頃から食を正し始めていました。2回目は病院で出される薬を飲むことをいっさい止めてみました。
それはもう理由なく、ただただ直感でした。抗うつ剤、吐き気止め、睡眠薬、何だかわからない似たような薬を大量に飲まされるのです。
直感で全ての薬を止め、食を正しました。するとだいぶ楽になったのです。
白血球も下がらなくなり、3回目からは入院中も普通に動けるようになり暇つぶしに1人カラオケに出かけていたくらいです。
抗がん剤中は風邪をひくと大変だったり、高熱が出たりするのですが、私は食を正したおかげで何もなくすんなり元気に6クールを終了することができました。
食を正すと体は治る、と感じた
私はこうして大病をしてやっと食の大切さに気付いたのです。抗がん剤も終了し、食生活を変えていくことで様々な体の変化、たくさんの気付きがありました。
基本食を白米から玄米に変え、肉や乳製品を野菜料理や植物性のものに変えました。
本物のいい調味料を使い、豆やごまや海藻、お味噌や発酵食品等を取るようにしました。
外食・コンビニ生活は極力脱し、全て手作りに変えました。
しばらく続けているとさらに体のあちこちに変化が起こり始めたのです。半年くらいでひどかった花粉症が治ってしまいました。
毎年春になると重症だったので信じられませんでした。
奇跡のレース・体の劇的再生
ここから奇跡のレースが始まります。
しょっちゅうカラーリングをしなくてはいられないひどい白髪だった私の髪の毛は艶のある黒髪へと生え変わり始めました。
驚くことに、白髪を抜くと根元に向かってしっかり黒くグラデーションになっているのです。悩みだった白髪がなくなっていったのです。
肌もよくなり、便秘も解消。
もろかった爪は艶のある健康的な爪に。乾燥のひどかった肌はクリームいらずに。
便秘がなくなり毎日快便。
頭痛、肩こり、腰痛がなくなり体が軽くなりました。
冬場には眠れないほどの手足の冷えもいつしかなくなっていました。
それはそれはあげきれないほどの驚く変化のオンパレードでした。
アレルギーも完治。メンタルも快調に
動物アレルギーや原因不明の涙目すら治ってしまいました。そして内面にも変化が起きました。
心のわだかまり、人を羨む気持ち、不安までもがどこかへ行ってしまい、今まで気付かなかった周囲の愛情に気付き、夢や希望、感謝、綺麗な気持ちで満たされるようになっていったのです。
人の体は食べ物で変わるのではなく、食べ物そのものと言っても過言ではない。
人は食べたもので出来ているとよく言いますが、ここまでとは自分でもただただ驚くばかりでした。
あの大病をしなかったら私の体はどうなっていたのか。あの生活を続けていたらどうなっていたのか。
大病をしたおかげで食を正すという事が心を正す事でもあるという素晴らしいことに気付けたのです。
人の体は食べた物で変わる、のではなく、食べた物そのものと言っても過言ではないと思います。自信を持ってそう言える事実が私の体には実際起こったのですから。
<私の体を劇的に変えた食べ物、食べ方をご紹介します>
昔から良いとされてきた【まごわやさしい】に基づいて少食にすること。玄米を食べること。この2つです。
【まごわやさしい】
□ま(まめ):豆類。大豆や小豆など。
□ご(ごま):ごま、ナッツ類。病気の原因となる活性酸素を防ぐ強力な抗酸化作用
□わ(わかめ):わかめ、昆布、ひじき、海苔など。水溶性食物繊やカルシウムが豊富
□や(やさい):緑黄色野菜、根菜類など。ベータカロチン、ビタミンが豊富
□さ(さかな):魚や貝類。オメガ3脂肪、亜鉛、良質なタンパク質の摂取
□し(しいたけ):きのこ類。ビタミンD、食物繊維が豊富
□い(いも):里芋、じゃがいも等。腸内環境を整える食物繊維、ビタミンCの摂取
まごわやさしいに基づいた食事、かつ少食は体に負担をかけずにバランスのいい栄養が摂取できる理想の食事なのです。
いわゆる日本人が昔から食べて来たおなじみの食材、飢餓を乗り越えて来た少食という食べ方が一番日本人には合っています。
また、日本には四季があります。食べ物の旬はその食材が一年で最もエネルギーに満ちる時。
旬なものを感謝しながら食卓へ並べ頂くことで心も体も満たされ、私たちの体は元気になります。
少食は、365日常に働いている胃腸の仕事を減らしてあげる事で他の臓器へと血液がいくので、体の悪い部分を治し始めます。
大切なのは綺麗な血液とその血液が体の隅々まで回ることです。
現代においては数え切れない食品添加物や食の欧米化、過剰すぎる飽食が様々な病気を生み出しているのですから、
元に戻してあげれば体が本来もっている自然治癒力で自然と健康になっていくのです。
よく考えれば奇跡ではなく自然のことなのです。自分の体は自分のものではなく借り物。大切にしてあげれば体はきちんと答えてくれます。
【玄米を食べる】
玄米は全ての栄養素をバランスよく含んでいます。玄米には生命力があります。つまり、生きているお米です。
その証拠に浸水しておくと芽を出します。白米は芽を出しませんし、体の中に乳酸を作ります。
白米ばかり食べていると体を酸化させてしまうので、血が綺麗になりません。玄米が苦手な場合は精米機で3分づき、7分づきで十分だと思います。
それだけでも生きたお米を頂くことになり、結果綺麗な血液を作ります。
夏場は玄米は少し重いかなと感じますので、私は3分づきにして土鍋でことことご飯を炊きます。この作業もまた楽しいものです。
お米は精米してから酸化が始まりますので、なるべく炊く前に精米機にかけることをお勧めします。
病気になったからこそ、今お伝えできること
白米を玄米に変え、旬を取り入れまごわやさしいに基づいた食事と少食。こうして私の体・細胞は驚くほど再生しました。
これらの事を実践するとほとんどの人が遅かれ早かれ次のように体が変化するはずです。
・アレルギーが治る
・便秘が治る
・白髪がなくなり黒髪に生え変わる
・爪や肌が綺麗になる
・風邪を引きにくくなる
・肩こりや腰痛がなくなる
・フットワークがよくなる
・眠りが深くなり活力がでてくる
・心が穏やかになり怒りにくくなる
・愛情に満ちた毎日になる
ほんの少し変わることからはじめよう。体で四季を感じよう
堅苦しく考えなくていいのです。最初はだいたいでもかまいません。
全部網羅できなくてもいいので、まずは少食を心がけ、【まごわやさしい】さえ頭に入れておけば、次第に網羅できるようになって来ます。
なんとなくでも季節を感じてお料理を楽しみながら実践して下さい。実践していくうちに体の変化に気付くはずです。
そうなったらしめたものです。だんだんワクワク感と幸せ感が増していきます。
旬の食材を取り入れるようにしてください。体が自然に寄り添って元気になっていきます。
体の変化と旬を取り入れる楽しみがダブルになり、お料理が楽しくて楽しくて仕方がなくなります。
ほんの少しから始める事で体は変わり始めます。
そうしていくうちに心の灰汁も取れ、気持ちも軽くなって行きます。
そしてその先には夢や希望、勇気、愛、かけがえのない大きな幸せが待っています。
そして自分も周りもぶれない愛情で満たされるようになります。