【腸内環境改善】奄美の長寿飲料「ミキ」              特選街


奄美では赤ん坊から高齢者まで愛飲している

奄美に移住したのは、1996年。26歳のときです。

生きることの意味に悩み、つらい学生時代を経て、波のよさにかれてたどりついた場所がたまたま、ご長寿が多いことで知られる奄美大島でした。

 

島の気候同様に温かい心を持った奄美の人々と、手つかずの自然に受け入れられ、自分をリセット。

気づいたら、もう20年以上も住んでいました。

 

「奄美のことをもっと知りたい!」という思いに突き動かされ、島中を回り、人に会い、伝統文化に触れる日々。

そうするうちに、「昔ながらの食を、今に合う形で伝える」ことこそが私のライフワークになる、と気づいたのです。

 

島の伝統食のなかでも、特に普及に力を注いでいるのが、米のおかゆと、すったサツマイモ、砂糖で作る発酵飲料の「ミキ」です。

 

ミキの由来は、神様に捧げる「お神酒」であるといわれています。

昔は、夏祭りの際のお供え物として、各家庭で作られていたそうです。

 

栄養価が高く、消化に負担がかからないことから、赤ん坊から高齢者まで、年齢にかかわらず幅広く愛飲されています。

 

今、島では市販のミキが簡単に手に入るようになり、手作りする人は少なくなりました。

だからこそ伝統を絶やさず、受け継いでいきたいと思うのです。

 

 

私のレシピは「砂糖不使用」

そんな私ですが、島を訪れた当初は、ミキを全く好きになれませんでした。

私には、市販のミキは甘過ぎて、おいしいとは思えなかったからです。

 

けれども、島のある人のお宅に伺ったときのこと。

手作りのミキをいただいたら、そのおいしさにビックリ!

以後、ミキについての本を読んだり、人に聞いたりと模索しながら、自分でも、ミキを作るようになったのです。

 

ミキ作りを人に教え始めた、2011年の時点では、砂糖の量を控えて作っていました。

その後、試行錯誤した結果、砂糖を入れなくてもうまく発酵できることを発見。

それが、2013年ごろです。

 

ちなみに、ミキは沖縄にもありますが、沖縄のミキはサツマイモを入れない点が、奄美の物と異なるようです。

 

しかし、砂糖を加えないミキは、島内を見渡しても存在しません。

私のレシピは、健康的なのが長所ではありますが、本来のミキとは異なる物かもしれないと考えていました。

 

ところが後に、関連する文献に「古来神棚に供えるためのミキには、砂糖を加えていなかった」とあるのを知り、「砂糖不使用のミキは昔からあった。私は間違っていなかった」と確信を深めました。

 

それからは、自信を持って、砂糖なしのミキを「伝統発酵飲料」と呼び、料理教室やワークショップ(講座)などで、皆さんにお教えしています。

 

暑い夏の栄養補給だけでなく発酵食品としての健康効果に注目

ミキは、暑い夏の栄養補給源としても魅力的ですが、それ以上に私が注目しているのは、発酵食品としての健康効果です。

暑い夏なら一晩、冬でも2~3日で、プツプツと力強い泡が立つのを見ていると、こちらまで元気がわいてきます。

 

 

私はミキの普及のため、インターネット上のSNSサイト「フェイスブック」で、「発酵飲料〝ミキ〟を愉しむ」というグループを主宰しています。

 

私の作り方でミキを作ってくださった人たちが、ミキを使った料理のレシピや写真を公開してくれていますが、そこに寄せられる声には、驚かされるばかりです。

 

ある40代の女性は、「ステロイド治療歴40年」という重度のアトピーでしたが、ミキを飲んだ翌日から肌のかゆみが減り、薬がいらなくなったとのこと。

このかたは、ご自分でミキ作り教室を開催するまでになり、ついには奄美に移住しました。

 

ほかにも、便秘が治った、ダイエットに成功した、母乳の出がよくなったなど、枚挙にいとまがありません。

 

奄美の人々の健康長寿を、昔から後押ししてきたミキ。ぜひ皆さんも作ってみてください。

 

砂糖不使用!長寿飲料「ミキ」の作り方

全国でも長寿者が多いことで知られる奄美大島。

この島で古くから飲み継がれている、米とサツマイモから作る伝統的な発酵飲料、それが「ミキ」です。

豊富な乳酸菌が腸内環境を良好に整え、さまざまな不調を改善に導きます。

 

市販のミキには砂糖が添加されていますが、今回は、砂糖を使わない、よりヘルシーなミキをご紹介します。

そのまま飲むだけでなく料理にも応用自在。

ミキの強力な発酵パワーを、ぜひ体感してください!

 

【腸内環境改善】奄美の長寿飲料「ミキ」の作り方・アレンジレシピ

【材料】(出来上がり目安量=2.5L)

サツマイモ…100g(皮をむいた正味量)

米…500g、水…2L

 

【作り方】

米をとぎ、分量の水でおかゆを炊く(炊飯器で炊いても可)。

サツマイモは洗って皮をむき、30分ほど水にさらしてアク抜きする。

冷めるまでよく混ぜる。

人肌程度まで冷めたら、すりおろして加え、さらによく混ぜる。

しばらくすると、混ぜ心地が軽くなる。

そのあとも均一になるまでしっかり混ぜる。

鍋にふたをして、常温(20度以上)の室内に置く。

ときどき様子を見ながら混ぜる。

暑い日なら一晩、寒い日だと2~3日でプツプツと泡立ち、発酵してくる。

発酵したら、ミキサーにかけてなめらかにする。

ふた付きの清潔な容器に、7、8分目くらいまで入れ、ふたをして冷蔵庫で保存する。

 

エネルギー:77kcal 塩分:0.0g(100ml当たり)

 

どのくらい飲めばいい?加熱してもいい?ミキQ&A

Q1 1日にどのくらい飲めばいい?

A1 量に決まりはありません。コップに半分くらいから始め、様子を見ながら調整してください。

 

Q2 どのくらい日もちする?

A2 冷蔵庫で2週間程度は大丈夫。ただ、発酵が進むほどに酸味が増します。変な味やにおいがしたら、腐敗の可能性があるので、飲むのを控えてください。

 

Q3 容器がふくらんできたが?

A3 発酵が進むと容器が膨張して、破裂するおそれがあります。1日1回はかき混ぜ、ふたを緩めて保存してください。

 

Q4 そのまま飲む以外のとり方は?

A4 豆乳と割って飲む、シリアルやグラノーラにかける、和え衣やドレッシングにする、スープやカレーに加えるなど応用自在です。

 

Q5 冷凍はできる?

A5 できます。酸味が苦手な人は、好みのタイミングで冷凍することで、発酵が進むのを防ぐことができます。飲む際は自然解凍してください。

 

Q6 加熱してもいい?

A6 加熱するほど、ミキに含まれる酵素が不活発になり、乳酸菌も死滅するので、できるだけ生でとることをお勧めします。とはいえ、死滅した菌も腸内の免疫力向上に役立つので、そうした観点からは、加熱しても有用です。

 

Q7 甘みが欲しいときは?

A7 サツマイモを多めに加えると、甘みが増します。または、飲む際に黒砂糖やハチミツなどを足してもいいでしょう。

 

Q8 ミキサーがない場合は?

A8 ミキサーにかけるのは、飲みやすくするためなので、省いてもかまいません。

 

食べごたえ満点!なのにヘルシー「ミキ」レシピ

【リンゴと小松菜のスムージー】

シュワッとした酸味に発酵を実感!ショウガを少々加えても◎

エネルギー:116kcal 塩分:0.0g(各1人分)

 

【材料】(2人分)

ミキ…200ml、リンゴ…1/2個(150g)、小松菜…50g

 

【作り方】

リンゴは皮をむき、芯を取り除く。

ミキと適当な長さに切った小松菜をミキサーに入れ、なめらかになるまで撹拌する。

グラスに注いでいただく。

 

【カボチャのポタージュ】

ちょうどいいぽってり感!甘くない大人の味

 

エネルギー:223kcal 塩分:1.2g(各1人分)

 

【材料】(2人分)

ミキ…200ml、カボチャ…1/4個(300g)

タマネギ…1/2個(100g)、シメジ…20g

塩…小さじ1/2、オリーブオイル…大さじ1

 

【作り方】

カボチャは一口大、タマネギは薄切りにする。

シメジは石突きを取り小房に分ける。

鍋にシメジ、タマネギ、カボチャの順に重ねて入れ、塩を振り、ひたひたの水(分量外)を加える。

ふたをして、カボチャがやわらかくなるまで煮る。シメジは飾り用に少し取っておく。

ミキサーにミキとオリーブオイルを入れて撹拌する。

鍋に戻し、軽く温めてから器に盛り、飾り用に取っておいたシメジをのせる。

 

【蒸し鶏と野菜のミキみそだれ】

肉や魚、なんにでも合う「万能だれ」多めに作って常備したい

 

エネルギー:241kcal 塩分:3.0g(各1人分)

 

【材料】(2人分)

◎ミキみそだれ

  ミキ、みそ…各大さじ3、すりゴマ…小さじ3

  ショウガ(すりおろし)…大さじ1

鶏胸肉…200g、ミキ…大さじ2(下ごしらえ用)

ブロッコリー…50g、ニンジン…1/2本(50g)

 

【作り方】

鶏胸肉に下ごしらえ用のミキをまぶし、1時間以上おく。

ブロッコリーとニンジンは食べやすい大きさに切る。

ミキみそだれの材料を合わせ、よく混ぜる。

蒸し、火が通ったら器に盛りつけていただく。

 

【ニンジンサラダのミキドレッシング添え】

お酢を入れないのにフレンチドレッシング風!

 

エネルギー:122kcal 塩分:2.6g(各1人分)

 

【材料】(2人分)

◎ミキドレッシング

  ミキ…100ml、オリーブオイル…大さじ1

  塩…小さじ1、コショウ…少々

ヒジキ(乾)…大さじ1、ニンジン…80g、水菜…40g

 

【作り方】

ヒジキは水で戻し、水気を切る。

ニンジンはせん切り、水菜は食べやすい長さに切る。

ドレッシングの材料を合わせて、よく混ぜる。

合わせて器に盛り、かけていただく。

 

【キャベツとニンジンの漬物】

翌日から食べられる!あっさり浅漬け風

 

エネルギー:76kcal 塩分:5.0g(各1人分)

 

【材料】(2人分)

ミキ…100ml、キャベツ…1/4個(300g)

ニンジン…1/2本(50g)、塩…10g

※塩の分量は主な材料の3%が目安。

 

【作り方】

キャベツはざく切り、ニンジンはイチョウ切りにして、塩でよくもむ。

ミキを加えてよく混ぜ、ふた付きの容器に入れ、常温で一晩おく。味がなじんだら食べごろ。

 

【白菜と大根の水キムチ】

漬け汁ごと麺類やご飯にかけても美味!数日かけて酸味を引き出す

 

エネルギー:51kcal 塩分:7.4g(各1人分)

 

【材料】(2人分)

ミキ…50ml、白菜…1/8個(150g)、大根…1/4本(150g)

塩…15g、ネギ(小口切り)…1/4本分(30g)

ショウガ、ニンニク(すりおろし)…各大さじ1/2

トウガラシ(種を除きちぎる)…1/2本分

水…材料がひたひたにつかる程度

※好みの野菜で作れる。塩の分量は主な材料の5%が目安。

 

【作り方】

白菜をざく切りにして、塩でもむ。

しんなりしたら、拍子木切りにした大根を加え、さらによくもむ。

ミキと、ネギ、ショウガ、ニンニク、トウガラシを加えて混ぜる。

水を加えてさらに混ぜ、重石をのせ、一晩おく。

翌日に重石を取り、ふた付きの容器に入れ、常温で発酵させる。

1日1回はかき混ぜる。2、3日して酸味が出たら食べごろ。冷蔵庫で2週間程度は日持ちする。

 

【ミキグルト】

完全に植物性のヨーグルト!育てる感じも楽しい♪

 

エネルギー:54kcal 塩分:0.0g(各100ml当たり)

 

【材料】(出来上がり目安量=400ml)

ミキ…100ml、豆乳(豆腐が作れる濃いタイプ)…300ml

 

【作り方】

材料をよく混ぜ、ふた付きの容器に、7分目くらいまで入れる。

ふたをして、常温で半日から一晩おいて発酵させる。

固まったら冷蔵庫で保存。

1週間程度は日もちする。好みでジャムなどをのせていただく。

※分離して固まりにくい場合は、水の部分を捨て、豆乳を足してよく混ぜ、発酵させる。

※食べて量が減ったら、豆乳を足してよく混ぜ、発酵させると、くり返し同様に作れる。

固まりにくくなったら、ミキを足す。

※容器いっぱいに入れると膨張して、あふれることがあるので注意。

 

【ミキグルト入りパンケーキ】

米粉とよく似たモッチリ食感が美味

 

エネルギー:599kcal 塩分:0.2g(各1人分)

 

【材料】(直径15cm×4枚で2人分)

ミキグルト(上記参照)…300ml、小麦粉…200g

黒砂糖、油…各大さじ2、塩…少々

 

【作り方】

ボウルに油以外の材料を入れ、さっくりと混ぜ、30分程度おく。

フライパンを温め、油の1/4量を引き、1/4量を入れ、弱火で両面をじっくり焼く。

同じものをあと3枚作り、器に盛る。

好みでバターやハチミツを塗っていただく。

 

【サツマイモとリンゴの蒸しパウンド】

油を使わないからヘルシー!秋の味覚のやさしい甘さ

 

エネルギー:133kcal 塩分:0.0g(各1/10カット分)

 

【材料】(18cm×8cm×6cmのパウンド型1本分)

ミキ…300ml、サツマイモ、リンゴ…各100g

小麦粉…200g、キビ糖(黒砂糖でも可)…50g

シナモン…少々

 

【作り方】

サツマイモは小さめのざく切りにし、鍋に入れ、少量の水(分量外)で蒸し煮にする。

リンゴは薄切りにしてから1cm幅に切る。

飾り用に少し取っておく。

小麦粉とキビ糖を合わせ、ミキを加え、さっくりと混ぜる。

生地がかたければ、水を少量(分量外)加えて混ぜ、型に流し入れる。

飾り用に取っておいたのせ、シナモンを振り、蒸し器で30分ほど蒸す。

竹ぐしをさして、生地がついてこなければ蒸し上がり。

 

【バナナと黒砂糖の蒸しケーキ】

どっしり食感で軽食にもピッタリ!

 

エネルギー:262kcal 塩分:0.0g(各1個分)

 

【材料】(直径6cmのカップケーキ型5個分)

ミキ…300ml、バナナ…1本

黒砂糖…50g、クルミ…大さじ1、小麦粉…200g

 

【作り方】

バナナは皮をむいて輪切りにし、クルミは刻む。

いずれも飾り用に少し取っておく。

小麦粉と黒砂糖を合わせ、ミキを加え、さっくりと混ぜる。

生地がかたければ、水を少量(分量外)加えて混ぜ、型に均等に流し入れる。

飾り用に取っておいたのせ、蒸し器で30分ほど蒸す。

竹ぐしをさして、生地がついてこなければ蒸し上がり。