毎日、新しい5人の人と出会うとして、地球上のすべての人(約73億人)と出会うには何年かかるでしょうか。
約400万年です。
何気ない毎日の出会いが貴重であり、かけがいのないものであるかを知らされます。
「袖触れ合うも多生の縁」という言葉があります。
和服は袖が長いので、すれ違うときに袖が触れ合います。
袖が触れ合うような日常の簡単な出来事も、多生の縁があったから起こったのだと言われます。
しばらく前の私もそうでしたが、「多生の縁」を「多少の縁」と思っている人もおられるようです。
多少の縁はちょっとした縁です。
多少ではなく多生です。
生まれる前の過去の世から、何度も会っては別れてきた深い縁です。
過去の世に何度も生まれ変わり、死に変わりした魂の歴史の中で、何度も出会った縁のある人だからこそ、今生で袖が触れ合うようなことがおきたと言われます。
FBで知り合い、「いいね!」を交換しあい、コメントをやり取りする関係は、袖が触れ合う関係とは比べられないほど深い関係です。
思うに、過去の世で相当深い縁があったのではないでしょうか。
世界中のほとんどの人とは感情のやり取りどころか、400万年経たないと自己紹介すらできません。
身近なところで接点があり、時には自分に影響を与えてくれる人たちとは、過去の世からの深い縁があったのではないでしょうか。
結婚相手は35億以上の女性の中から1人を選び、あるいは35億以上の男性の中から1人を選びます。
そして、喜怒哀楽を共にして添い遂げます。
過去の世からの深い因縁に思いを馳せて、懐かしく感じることができれば、お互いを大切にしたいという気持ちも、自然に湧いてくるのではないでしょうか。