体力がなくなると自然治癒力も低下し、生活習慣病を発症するリスクが高まります。
体力は生命活動の基礎となる体を動かす力です。 筋力・心肺能力・運動能力等の総合的な身体能力を指します。
体を動かすスポーツ等で肉体能力に恵まれ成果を出せる者は体力があると評価されます。
病気への抵抗力がある者や過酷な労働に耐え、疲労からの回復が早い者も体力がある者と評価されます。
健康に生活するための体力は、体の健康を維持し病気にならないようにする体力を指し、具体的には、インフルエンザにかかりにくい等、感染症をはじめとする病気に対する抵抗力としてとらえられます。
体力差は、小学生にはそれほどありません。高齢になると個人差が大きくなります。
早い時期に寝たきりになる人もいれば、若いころからの自己鍛錬によっては、ずっと元気な人もいます。
三浦雄一郎氏のように、80歳になってもエベレストに登る人もいます。
高齢期に入ると程度の差こそあれ、移動性・筋力・平衡性等の能力が衰えてきます。
下記の項目をクリアできれば、生活機能は問題なしと言われています。
・移動性
①階段を上ったり、下りたりできる。
②階段を上る時に息切れしない。
③飛び上がることができる。
④走ることができる。
⑤歩いている他人を早足で追い越すことができる。
⑥30分間以上歩き続けることができる。
・筋力
⑦水がいっぱい入ったバケツを持ち運びできる。
⑧米の袋10kgを持ち上げることができる。
⑨倒れた自転車を起こすことができる。
⑩ジャムなどの広口びんのふたを開けることができる。
・平衡
⑪立った位置から膝を曲げずに手が床に届く。
⑫靴下、ズボン、スカートを立ったまま、支えなしにはける。
⑬椅子から立ち上がる時、手の支えなしで立ち上がれる。
⑭ものにつかまらないで、つま先立ちができる。
(衣笠隆 中年からの老化予防に関する医学的研究より引用)
できないことがあっても落胆しないでください。簡単なことから、できることを増やして参りましょう。