体の「酸化」とは、体がサビつくこと。
体の「還元」とは、体のサピが取れること。
私たちは中学生の理科で「酸化」と「還元」について学びましたが、わかりやすい身近な例でみてみましょう。
作りたてのピカピカの10円玉が、時間がたつと薄汚れてきますね。
10円玉は、10円銅貨といわれているように、材料は銅で作られています。
この銅に空気中の酸素がくっつくと、サビができ、薄汚れてきます。これが「酸化」です。
では、この10円銅貨のサビは、どうすれば取れるのでしょうか。
答えは簡単です。中学教科書の還元の説明のように、水素ガスの中に入れてやればよいのです。
サビついた10円玉のサビが取れて、元のピカピカの10円玉に戻ります。これを「還元」といいます。
もう少し詳しく説明をしますと、10円銅貨のサビは酸素が銅(Cu) にくっついてできたもの(CuO 酸化銅といいます) ですから、酸素を銅から離してしまえば、サビが取れることになります。
酸素を銅から引き離す力を一番持っている、つまり還元力の強い水素ガスの中にサビついた10円玉を入れると、酸素(O) は銅から離れて水素(H2) にくっついて水(H2O) になり、薄汚れた銅(CuO) は元のピカピカの銅(Cu) に戻るのです。
これを体の「酸化」と「還元」の話に置き換えてみましょう。
「酸化」とは、体にサビがつくこと、「還元」とは体についたサビが取れることをいいます。
体のサビも体に酸素がくっついた状態ですから、元のピカピカの体に戻すには、酸素を離してしまえばよいわけです。
そのためには、水素ガスと同じように還元力の強いものを体に入れてやればよいのです。
人間は、水素ガスの中では生きていけませんが、体に害のない物質で水素と同じような還元力の強い物質があれは、人間の体のサビが取れ、病気も治り、若々しくて元気な体を保つことができるということになります。
今から25年前に水素の還元力を話していまいた。
今、水素水を売る時代になるとは思いませんでした。
現代社会といっても、あまり、進歩がみられないことですね。
体の「酸化」とは、体をサビつかせて命を縮める反応。
体の「還元」とは、体のサビが取れて命を延ばす反応。
酸化と還元は、人間の生命や健康に関する根本的な生体反応です。
これを理解するかしないかでは、自分の寿命が延びるか、締まるかを決定する重要なカギになります。
このことは大切ですから、くどいようですが、もう一度触れておきます。
「酸化」とは人間をサビつかせて、寿命を縮める反応です。
つまり、体にとってよくない状態をいいます。
病気をしないで、若々しく、長生きするためには、体のサビを取るか、サビをつけないようにすることです。
「還元」とは、酸化によって体についたサビを取る反応、または、体にサビをつかせなくする反応です。
私たちのまわりには、体をサビつかせるものがあふれています。
それらのものの中で、最も大きなファクターをしめているものが、酸化力の強い水、食べ物、飲み物、薬、化学物質などです。
このような酸化力の強い物質を「酸化剤」といいます。
一方、体のサビを落とすものがあります。
このサビを取るものを「還元剤」といいます。
残念ながら、この還元剤は酸化剤に比べると極端に少ないのです。
サビつく力に対して、サビを取る力は、よほど上手に取り入れないと、サビつく力に勝てません。
それでも、少しでも体のサビが取れ、酸化を遅らせることができれば、命の元である生命力(還元力)、即ち免疫力のカウントダウンを遅らせることができます。
それだけではなく、体のサビがきれいに取れ、還元力を十分に蓄えることができれば、ピカピカの赤ちゃんのような元の体に戻れ、若さと美しきを保ち、より長生きのできる理想的な免疫バランスを持つ健康な体を維持することができると考えられます。