1日3食しっかり食べないとだめ。
今日は朝ごはん抜いちゃった。
お昼になった。何か食べなくては。
人は知らぬ間に1日3食が当たり前という大前提で食事について考えるようになっています。昼の時間になるとお腹が空いていなくても「お昼に何か食べなくてはならない」という脅迫観念にかられて食べている人多くないですか。
実は、当たり前に思っているこの行為こそ、自分の体の本音に反して体にムチを打って弱らせているのです。しかし、なぜこんな習慣になったんでしょう。
そもそも人間も動物以外の何者でもなく、特別な体、内臓を持っているわけではありません。
ライオンなど狩りをする野生の動物は、毎日規則正しく3食とることなどあり得なく、常に飢餓と戦いながら生きています。上手く狩りができてご馳走にありつけ満腹になっている時は、目の前に獲物がいても見向きもしません。
また、1日中食べているように見える草食動物の牛や馬でも摂取量こそ多いですが、お腹が満たされている時は食べずにウトウトし、空腹になったら再び食べ始めます。
自分の体が求めていない(腹が減っていない)のに、1日3食とる事ばかり気にしているのは人間くらいです。
でも、実は江戸時代初期くらいまでは、朝起きて一仕事終えてお腹が空いたらごはん。また、夕刻どきにお腹が空いたらごはん、と1日2食でした。
しかし、外食店などが盛んになり外食文化が発展した元禄文化から1日3食になっていったと言われています。
では、他の国はどうだったのかというと、コロンブスがアメリカ大陸を発見し、ヨーロッパ人の入植が始まるまでのネイティヴアメリカ人の食事は腹が減ったと感じた時に食べていたそうです。 やはり昔の人らは食事に時間の概念などは無かった訳です。
その食事の取り方をヨーロッパ人は 「原住民は無知である」 と見下して、1日3食の習慣を作っていきました。文明の進んでいたヨーロッパは夜になっても電灯が家につくため、夜に寝付く時間が遅くなり、夜もごはんを食べることが習慣化されて1日3食になったと言われています。
空腹時に免疫力UP!体の構造を知れば無理して食べなくなる
たくさん良いものを食べると栄養補給され、強い体になると思いがちですが、満腹の常態化は、病気の道一直線です。逆に空腹を感じる時間がある人は免疫力の強い体を作ります。
病気にならない状態とは、体の免疫力が強い時です。この状態は満腹時が1番弱く、消化活動している胃の方に血液やエネルギーが使われ、免疫活動がストップします。
一方で空腹の時は飢餓状態モードになり、生命維持のために体全体の免疫活動が活発になり、ウィルスを寄せ付けず、体の悪いところが修復(メンテナンス)され、若返るのです。
昔から “腹八分目で医者いらず” “腹六分目で老いを忘れる” と言われてますが、これはまさにその通りなんですね。
現代の飽食は本当に最悪です。食物も最悪で、ただでさえ満腹状態なのに、お昼時間だからと何かお腹に入れようとしている大半のものは、添加物、砂糖、農薬漬けと毒素入りだらけの食事です。
満腹状態で免疫システムが機能していない中にこうした毒素入り食べ物が入ることで、体はどんどん悪くなることは容易に想像できますよね。
現代人は特に “お腹が空くことがあってはならない” という思いが強く、必ず3食プラスαとることが当たり前になって食生活を送っています。すり込みって怖いですね~。
また、体調が悪い時に限って“栄養を取るため”と食欲も無いのに何か口にしようとします。
子供なんかは、まだそうした思い込みが無い分「食べたくない」と言うのに、しっかりとすり込まれている親が「何か食べないと元気にならないよ」と言って無理やり食べさせたりしますね。
この行為がいかに体の免疫活動の妨げ、健康体作りとは真逆の事をしていることか。
誰が決めたか1日3食制度。もうこの呪縛から解放されて、自分の体の声に従ってみてはどうでしょうか。
無知だったのは、ネイティヴアメリカンたち原住民ではく、1日3食を馬鹿の一つ覚えでルーティンに食べ続けるヨーロッパ人、そして我々日本人を含む多くの現代人だったわけです。
「昼を食べなくてはならない」という頭の中のすり込み構造を変え、自分の体の声を聞くだけで随分と気持ちも体も楽になりますよ。