東洋医学の基本認識「万病一元、血液の汚れより生ず」(すべての病は血液の汚れ=血中の老廃物、毒素が原因)を踏まえて、こうも仰せです。
とにかく、癌であろうと、何の病であろうと、一番忘れちゃならないことは、血液を純潔に清淨ならしめること、そして、その方法をしょっちゅう、普通に生きてる場合でも忘れちゃいけないんだ、ねえ。
何の病でも血液が汚いんだ。
風邪ひとつだってそうよ。
血液がきれいだったら、風邪ひかないのよ。
あなた方は寒さに当たると風邪ひくと思ってるが、違うんだもの。
寒さに当たって体力が弱ると、体の中のばい菌が猛威をたくましくするんだが、そのときに血液がきれいだと、ばい菌先生、暴れようにも暴れられなくなっちまう。
それが、血液が汚いと暴れ出すんだ。
すると、すぐ熱が出てきたり、頭が痛くなったり。
もっとも、そのときの熱というものは悪い熱じゃない。
ばい菌の暴れたやつを、できるだけ弱らせちまおうと思って熱が出てくる。
だから、風邪ひきでも熱の低いやつは困るんです。
いつまでたっても治らねえんだもん。
四十度ぐらいの熱だというてえと、一週間、十日で治っちまう。出るんだか出ねえんだかわからない、まるで、けちんぼが買い物に行ったときみたいにだね、いつ測っても七度五分か八度ぐらいで、ひと月もふた月も丹念に風邪ひいてる人がいる。
そういう人は、いつでもね、もう一遍カーッと熱出させてやります。
一遍もとへ返らなきゃだめ。
それで一気に治しちまわなきゃだめだ。
更にこうもおっしゃっています。
考えてごらん、あなた方。
どんなできものでも、それが痔であろうと、ニキビでも、体の中の病的物質が、いいかえれば、病毒が体の外に出ようがためにその現象が出てきたんだ。
だから、おできができたら、「本当にありがたい。うれしい」と思いなさい。
体の中の悪いものが外に出てくれるんだもん。
そういう腫物の類を電気の針で焼いたり、メスでもって切ったりする人があるけども、これは病毒の出口をふさいでしまうことになる。
また、出口の出を悪くすると、その恐るべき病毒は体のどこかの部分にたまってしまう。
そういうやつは体の中にいられない身分なんですから、何とかして出ていこうとして、いつかは必ず、組織の一番食い破りやすいところへ行って悪さをするんだ。
だから、痔を手術した人は大抵三年、五年のうちにどこかに病をわずらってくるだろう。