「ボーンブロス」が優れた「たんぱく質源」とするなら「消化吸収」に必要な時間が短いこと、また「25g負荷」での実験からわかるように「追加インスリン分泌」が「スパイク状」に起こるものの「ケトン体濃度」の急回復が起こることから「インスリン作用時間が短い」ことがあげられよう。
実際、卵やステーキのみでも「胃もたれ」を起こしやすい方でも、食後1時間足らずでいの不快感や膨満感は解消している。
たんぱく質量が25gというのは、成人の一食の摂取量としては平均的であり、これをベースに「個人個人に適した糖質」を必要量追加し、バターや生クリームなどの「脂質」を加えることで「適量のインスリン量」で、しかも「短時間」で「食べたもの」を処理できる可能性が高い。
「コリンエステラーゼ(ChE)」が低値で「たんぱく質代謝」が低下している方にとって「ボーンブロス」を「たんぱく源」の中心に据えて「卵」「肉」「魚」を適宜加える食事法を試みることが「たんぱく質不足」を改善する「切り札」になるかが課題になる。
一方「胃腸に優しい食事」であっても「腸内細菌叢」が正常でなければ「インスリンやインスリン拮抗ホルモン」の分泌にも影響してくるだろう。
したがって「乳酸菌」「ビフィズス菌」などの「プロバイオティクス」を積極的に摂取すること、また「野菜」「果物」「豆類」「芋類」「海藻」などの含まれる「食物性繊維」や「ファイトケミカル」にも注目して、これまでの「エネルギー代謝」を意識しすぎた食事法からの脱却をはからなければならないだろう。
「腸」が「栄養の入り口」であり、そこで働く「無数の細菌たちにアウトソーシング」している「ヒト」にとって、彼らが働きやすい環境を「食事」や「サプリ」から提供していくことも忘れてはならないとうことだ。
「ブドウ糖」は「過剰」であっても「不足」してもいけないものだ。
だからこそ「代謝回路」の中で「中間生成物」として存在しているともいえる。
おそらく「ケトン体」という脂質由来のエネルギー源とも協調して「恒常性」を保つ仕組みになっているのだろう。
「恒常性」を保つためには「たんぱく質」で出来た「多くの酵素」が機能してくれることが必要だ。
「たんぱく質不足」が原因で「酵素不足」になって「代謝」が上手く行われていないことを考えれば「画一的な食事法」で根本的な解決が出来ないことは明らかである。
インスリン負荷が少ない「ボーンブロス」という「たんぱく質源」を新たなアイテムとして取り入れ「胃腸を癒す」ことから「代謝の正常化」に取り組んでいきたい。