ストレスと血液                          森下敬一


現代社会は、人間関係が複雑になり、ますますストレスを生みやすい環境になっています。

こうしたストレスに対する抵抗力を増強するにはどうしたらよいのでしょうか。

それには、まず、副腎を強化することが重要。

副腎は自律神経の働きを、より効果的にするための尖兵といえるようです。

そして、その副腎を強くするには、日頃から、適度の刺激を与えて身体を鍛える事であり、あわせて玄米菜食の食生活を実行することが不可欠だと、森下会長は力説されます。

 

<生活環境とストレス>

冠動脈性格とか、マネージャー病という言葉がある。

これらは精神的ストレスが主な原因となって起こるものである。

冠動脈性格というのは、狭心症とか心筋梗塞などの心臓病になりやすい性格という事で、このような性格の人は、何をするにも完全でないと氣がすまない。

仕事も必要以上に完璧でなければ満足できない、というような人に多い。

 

マネージャー病というのは、いわゆる中間管理職といわれる立場にある人たちの間でよく見られる現象だ。

仕事上、上司と部下の板ばさみになり、そのことが大きなストレスを生むからだ。

胃が重い、下痢しやすい、頭痛がする、動悸がする、眠れないなど、様々な身体上の症状となって現れてくるものである。

 

では、こうした現代社会でのストレスから解放されるには、どうしたらよいであろうか。

一番いいのは、ストレスを生じさせるような生活環境から逃れて静かな自然環境のなかで、のんびりと自分の好きなことをして暮らすことだ。

 

しかし、現実問題として、生活環境を一変させるということは、まず、不可能な事であろう。そうなると、今の環境にあって、少しでもストレスを少なくし、同時にストレスに対する抵抗力を高めることが必要になる。

 

<副腎と自律神経の働き>

我々の体は、緊張と弛緩を繰り返すことによって、健康を維持している。

この緩急のリズムを操っているのが、自律神経である。

 

この自律神経は、交感神経と副交感神経の、相反する働きをもった二つの神経からなっていて、それがバランスを保ちながら働いている。

それゆえ、われわれは外界環境に順応することができるわけだ。

 

外界からの刺激で体内にストレスが生じた場合、まず、そのストレスの平定にあたるのが副腎である。

副腎は、いわば自律神経の働きを、より効果的にするための尖兵といえる。

副腎は、腎臓の上に乗っている10グラムほどの小さな臓器で、外側の皮質と内部の髄質とによってできている。

 

この副腎皮質がストレス解消に大きな働きをしているのである。

体に刺激が加えられると、それが肉体的なものであっても精神的なものであっても、体内には同様の一定した反応がおこる。

その体に加えられる刺激が、ストレス刺激と呼ばれるもので、このストレス刺激は、まず、脳にある下垂体に働き、それが副腎皮質に伝えられる。

そうすると皮質は、副腎皮質ホルモンを分泌する。

その副腎皮質ホルモンは、内分泌機能全般に影響を与え、ホルモン相互のバランスを調整して、ストレス解消をはかるのである。

したがって、副腎機能がしっかりしていれば、少々のストレスが生じても、じきに治まってしまうということになる。

 

自律神経の機能も正常に保たれ、健康は維持されるというわけだ。

では、その副腎機能が低下していると、どうなるだろうか。

ストレスを防ぐ機能が低下するわけだから、ホルモン分泌も自律神経機能もアンバランスになりやすく、健康失墜を招きやすいわけだ。

 

とくに打撃を強く受けるのが、消化器系と呼吸器系である。

その場合の胃腸障害は、胃粘膜の出血、消化液の分泌不足という姿をとる事が多い。

こうなると、当然、消化作用は十分に行われなくなる。

栄養成分の吸収が悪くなったり、腸内で腐敗が起こったりして、結局、血液性状は混乱している。

 

また、呼吸器障害は、呼吸の乱れとなって現れる。

その影響で、一定のリズムで働いている内臓の調子を狂わせてしまう。

それで酸素の供給および炭酸ガスの排除に支障をきたし、やはり血液成分を異常化してしまう。

血液の質的悪化は、血液によって養われている体細胞にストレートに影響を与え、体細胞の働きが障害を受けると、内臓諸器官の機能は衰えてくる。

 

このように、副腎の防衛力の弱体化は、自律神経の失調を介して、血液性状を乱し、内臓の機能低下を招き、いっそう防衛力を弱らせるという悪循環を引き起こすのである。

したがって、ストレスに対する抵抗力を増強するためには、何よりも、まず副腎を強化することが重要である。

 

副腎を強くするためには、日頃から適度の刺激を与えて鍛える以外に方法はない。

つまり、自らの体に、ある程度の困苦欠乏を課し、それに耐え抜くことだ。

暑いからクーラーの入った部屋で仕事をする。寒いから部屋をどんどん暖かくする。

疲れたらすぐ横になる。

お腹がすけばすぐつまみ食いをする……というように体を甘やかしてばかりいたら、副腎機能は低下するだけだ。

 

体は苦しさに打ち勝つことによって強くなっていくもの。

健康法の中には、あえてストレスを生み出す方法をとり入れることによって、体力増強や抗病力強化を計ろうとするもの(ハダカ健康法、冷浴健康法、断食健康法など)が多いのもそのためだ。

 

副腎が強化されれば、少々の刺激では、ストレスを生み出すまでには至らない。

たとえストレス刺激が加わっても、内分泌機能を調整し、血液の性状を正して循環を促し、内臓機能を活発化して、ストレスをすみやかに解消してしまうのである。

だから、我々は、もっともっと積極的に心も体も働かせなければならない。

ストレスを生み出す条件が余りにも多い時代であるが、こんな時代であるからこそ、積極的に心身を鍛える必要があるのだ。

そしていずれの場合においても、生理的側面での裏づけをしっかり行う事が不可欠だ。

すなわち、正しい食生活をする、ということ。

 

正しい食生活とは、人間の生理的特性および個人の体質に合った、食事を摂る事だ。

世の栄養学者は、

「スタミナをつけるためには、米飯を減らし、肉、卵、牛乳などの動物性食品をたっぷりとれ」

と強調している。

全く無責任もいいところである。

スタミナというものが、どんな生理的カラクリで生み出されるものか、少しも分かっていないで、スタミナ増強法を説こうと言うのだから、マト外れになるのも至極当然の話だ。

このとおり実行すれば間違いなく、体はガタガタになってしまう。

もともと、人間の体には、植物性炭水化物を体蛋白に転換する働きが備わっている。

この働きに磨きをかけることによってのみ、スタミナを強化できるのである。

その体蛋白合成力を強化するためには食物の「質」を吟味することはもちろんで、つねに「量」も少なめにして、欠乏に耐える力を養うほど効果的である。

 

<過保護が子供を弱体化させる>

スタミナがなく、ストレスに弱いというと、最近、激増している神経過敏症がその代表例である。

現代っ子に非常に多くなっている起立性調節障害もその一つだ。

これは俗にいう、立ち眩みである。この立ち眩みは、一般には、平衡感覚をつかさどっている目、耳(三半規管)、及び、それらを連絡する脳や脊髄などの神経系統の三者の関係に障害がおこることが原因といわれている。

 

だが、結局はそれも体質の弱体化が原因だ。

当然、副腎の働きも弱くなっているから、ちょっとした刺激で自律神経のバランスを崩し、しょっちゅう頭痛を訴え、朝の目覚めは悪く、車酔いもしやすい。

 

子供がちょっとした異常を訴えれば、すぐ医者に連れて行ったり、おいしいものを食べさせたり、まるでハレモノにでもさわるように大事にしている、だのに、少しも丈夫にならない。といって、その親たちは嘆く。

本当は、そんな過保護が、子供を弱体化しているのだ。

丈夫な子供にしたければ、健全な刺激を与えて鍛える他ない。

 

とくに、食生活の面での過保護は厳禁だ。

まず動物性蛋白食品をやめて玄米食に切りかえ、徹底的に噛むというような食生活に変える。

そのうえで、本人の体調や好みに適合した健康法を行ない、どんどん体を使わせることが大切だ。

また、いわゆる更年期障害も、ある点では、起立性調節障害と同様の病氣といえる。

 

更年期障害は、普通、40代後半頃から始まり、頭痛、腰痛、イライラなどといった症状を訴えるものだが、現代では20歳代後半頃から、こうした症状を訴える人が増えている。

この現象は女性ばかりでなく、男性についても同じことが言えるようだ。

生活のすべてに渡って機械化が進み、体を使う事が少なくなった事も、大きな原因の一つだ。

 

洗濯は電氣洗濯機で、掃除は電氣掃除機で、出勤や買物は自動車で、といった調子である。

こんなわけで現代人の運動量は、昔に比べて激減しているのに、食事の方はいよいよボリュームを増している。

 

それも、洋風化された美食なのだから、血液がひどく汚されているのも当然の話だ。

体質は悪化し、防衛力は低下の一途だから、ストレスにも非常に弱くなっている。

だから、食事改善をおこなった上で、登山や体操なども積極的に行なって、大急ぎで体を鍛えなおさなければならない。

 

<適切なストレス解消法>

健康法ブームの昨今、各種健康法が百花繚乱で、マスコミをにぎわせている。

ハダカ健康法、冷浴健康法、ヨガ健康法、マラソン健康法、スイミング健康法……などなど。

 

これらの中で、特にストレス鎮静を主目的にした健康法が自律訓練法だ。

近年激増中の自律神経失調症を始め、色々な心身症に有効というので中々の人氣だ。

この自律訓練法は、ベルリン大学教授のシュルツ博士によって考え出されたもの。

博士は、心がリラックスして、心身ともに安定した状態の中では、手足の血液及び腹部の流れがよくなり、呼吸は規則正しく、ゆっくり落ちついてくる、という事を確認した。

 

そこから、より好ましい身体的条件を自分で誘導する自己訓練法を考え出したのである。

 

「手足が軽い」「心臓が静かに力強く打っている」などといった言葉を繰り返す事によって、自分自身に暗示をかける。

すると体がリラックスすると同時に、心の疲れや緊張、頭痛から開放されるというものである。

 

なお、ストレス解消法として最も手っ取り早い方法といえば、アルコールの助けを借りること。

これはこれでなかなか効果的な方法だが、それだけに溺れこみやすい危険性もある。

また、時と場合によっては、この手は使えない、という弱点もある。

精神安定剤(トランキライザーなど)を用いるのは下の下で、お話にならない。

 

やはり、食事、運動、適切な健康法などを取り入れることによって、心身を大いに鍛練し、副腎をはじめとする内臓諸器官の働き、及び自律神経のバランスを整える事が、最も確実なストレス対策である。

 








          たきがみ博士の想い

 

誰でも、自分の中に伝統がある。自分が経験したすべての過去の累積、それが”いま”のわたし。

過去とは思いだすこと、現在(いま)は過去の必然、そして、未来は想い、選択すること。

いまは、変えられない。

しかし、人には明日があり、未来がある。明日は、こうありたいと想いを持つことができる。

 

すてきな明日に向かって、”これからへの想い”を具体化するJourney、しっかり楽しみたいと思います。

そして、”いま、ここ”を丁寧に活きる。

みずからの人生の軌跡を、すてきな笑顔でみつめるために。

 

旬(ときめき)亭 亭主 たきがみ博士
  たきがみ博士


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☆他人に期待すれば不満になり、

  自分を信頼すれば自信になる 

☆人間関係とは、他人を通して自分自身

  との付き合い方を学ぶ機会なり 

☆自分の短所を受け入れるとき、

  自分らしさという魅力が生まれる 

☆最も空しい人生とは、

  すべてが思い通りになる人生である 

☆幸せは得るものではなく、気付くもの


☆樹木は、上に伸びる前に下に伸びる 

☆他人との対立は、

  自分の心の中の対立に過ぎない 

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