ジオパシックストレスとは地球や土地から受ける電磁的影響のストレスです。
ギリシャ語でジオとは地球、パシックは病的な症状を言います。
自然状態では、方位磁針が南北を指示すとおり地球は地磁気を持ちます。
太陽からは太陽風といわれる荷電粒子の流れが地球まで届き、オーロラの原因となっています。
また地球全体を大きな電磁環境と考えた場合ひとつの電磁波の共振帯域がありますが、それは8Hz程になります。
簡単に言うと地球全体は常に8Hzほどの電波に覆われていることになり、これをシューマン波と言います。
NASAの宇宙飛行士が地球外に出たときに体調不良を訴え、そのときにシューマン波に相当する電波を流したところそれが収まったというエピソードもあります。
小は微生物から大は鳥のような高等生物まで電磁気に反応するセンサーを持つことが生物学的にわかっていますから、人間もその可能性は大いにあります。
そのように、地球にはもともとある種の自然な電磁環境が存在し、生物はその中で進化を遂げてきたので、それらの自然環境に適応し、それら自然な電磁波を有用な刺激として受け取っている可能性が高いと言えます。
逆にそれらの自然な電磁環境を妨害するものがあると生体に悪影響をもたらすと考えられます。
もともとは、ジオパシックストレスは1920年代にドイツで、特定の地域で癌の発症率が他の地域に比べて非常に高いことから、調査され発見された現象です。
何らかの原因でそれらの電磁環境が悪化することによってジオパシックストレスが発生すると考えられます。
ジオパシックストレスには次のようなものがあります。
地中の水脈や断層によるもの
地下には水脈や鉱脈、断層など様々な電磁的に特殊なライン・線が存在します。
地下水脈はその名の通り地下水の通り道です。
鉱脈はありふれたものでは鉄分など金属を多く含むものや、断層やマグマの進んだ経路に沿ってできたものなどがあります。
断層は、日本のようなプレートの重なる地域では至る所に存在します。
地中の水脈や断層によるジオパシックストレス
それらのラインは深さにより様々なものがありますが、ジオパシックストレスで問題にされるのはそれらのラインが交差するところです。
それらはグリッドと呼ばれ、それが住環境にあると悪影響を及ぼすと言われています。
人工的な電磁波によるもの
電磁波の影響は、強度の強いものは公的な基準がありそれを超えるものは人体にとって有害とされます。
例えば、モーターを使ったドライヤーやシェーバー、掃除機など、またIH電磁調理器、電子レンジ、テレビやパソコンの画面、携帯電話などからは比較的強度の強い電磁波が出ています。
このようなものは普通の意味で考えても、相当な被爆量(電磁波を受ける量)が考えられるので注意が必要です。
それらの影響は科学的なデータによっても既に生体への悪影響が分かっていますし、規制する法的な基準が存在します。
しかし、ジオパシックストレスで問題される電磁波は、それほど強くなくても問題になる場合があります。
先に述べたもともと自然環境にあり生体を正常に保つ「シューマン波」などの電磁波は非常に微弱な電波なので、家庭の交流電源やテレビやラジオ、携帯、GPSからの電波などで十分に妨害される可能性があります。
たった100年前までほとんど存在しなかった人工の電磁波が現代においては、目に見えないだけで、空気中に充満しています。
それらを避けて生きるのは現代においては非常に難しいと言わなければなりません。