ココナツオイルといえば、スキンケアやボディケアにも万能なオイル。
皮膚は体を守る大切なバリアー。
オーガニックな素材で大切にケアすることは欠かせませんよね。
実は、ココナツオイルに含まれている成分には、すごいパワーがあるんです。
まずは、ココナッツオイルの主な成分を見てみましょう。
ラウリン酸 約50%
ミリスチン酸 15~20%
カプリル酸 5~12%
バルミチン酸 5~10%
ココナツオイルに約50%も含まれているラウリン酸は、母乳にも含まれている成分です。
このラウリン酸こそ、免疫力アップの立役者なのです。
ラウリン酸は体内に入ると「モノラウリン」という物質に変換。
モノラウリンは抗菌・抗ウイルス作用があるんです!
抗酸化作用に優れていたり、活性酸素を抑えて体内の酸化も防いでくれます。
HIV患者の治療にも使われて有効なデータも出ているというのですから驚き!
ラウリン酸を含む主な食品としては、他にバターなどがありますが、ココナツオイルに含まれる割合より低いため、有効な量(おすすめは毎日10g?20g→ココナツオイルなら大さじ1.5~3杯)をバターで摂取すると、他の問題が生じてきそうです。
乳児の場合には母乳から摂取できますが、授乳期を終えた子供や、私たち大人にとってはココナツオイルからラウリン酸を摂取することは、免疫的に大きなメリットを受けられそうです!
ココナッツ・オイルを摂ると脳を活性化できる
脳の唯一の栄養といえば「糖」ですが、人間は加齢に伴い、糖をエネルギーとして利用する機能が衰えてくることが報告されています。
物忘れや認知症など脳の老化は、この「糖を利用する機能」が衰えることで、脳のエネルギーが減ってしまうことが一因であるという研究結果もあるようです。
このような機能低下を補ってくれる物質がココナッツオイルには含まれているんです。
それが、「中鎖脂肪酸」!
ちょっとだけオイルの種類についておさらい!
ココナッツオイルは飽和脂肪酸の一種。
飽和脂肪酸は、物質を構成する成分である炭素の持つ「手」に全て水素がくっついており、「飽和」(他の物質がくっつけない状態)になっているので「酸化しにくい」状態になっています。
飽和脂肪酸を構成する炭素は鎖のような形になっており、その長さによって以下のように3種類に分けられます。
短鎖脂肪酸(バターなど)
中鎖脂肪酸(母乳・ココナツオイル・パーム油)
長鎖脂肪酸(ラードなど)
アルツハイマー型認知症の家族に中鎖脂肪酸を多く含むココナツオイルを食べさせるようにしたところ進行が止まったり、回復したりという報告や記憶力の低下が抑えられたという報告もあるようです。
これは中鎖脂肪酸が肝臓で分解されて「ケトン体」になるため。
ケトン体は、糖の代わりに脳の栄養として使うことができるのでアルツハイマーなどの症状が改善するのだと考えられます。
脳は体の中で最もたくさん「脂肪」を必要とする器官。
だからこそ、油の質が能力にも深く関係するのですね。
ココナツオイルは酸化しにくい油ですから、そういう意味でもココナツオイルは能力に大きな影響を与えそうだということが想像できますね。
強い心臓を作る
人間の心臓のエネルギー、それは脂肪酸だけなのだそう。
糖質は人間があらゆる活動のエネルギーとして使用するため体の至る場所に蓄えられていますが、脂肪酸は、一日24時間働いている心臓へ。
そう思うともっと積極的にとりたいもの。
ココナツオイルで取れば、多くのメリットがあるのがわかりますね。
デトックスもココナッツオイルで
私たちの体の大いなるデトックス期間といえば、やはり腸。
でも、現代日本人は、ストレスや食の乱れなどから腸の不調を抱えている人がとても増えていますね。
便秘やガス溜まり、下痢や腹痛、過敏性腸症候群など、腸の不調がない人はいないのでは?と思うほどです。
私たちは体内の老廃物や毒素の7割?8割を便によって排出しています。
腸の不調はスムーズなデトックスを妨げて、それはいずれ、体全体の不調や病を引き起こしかねません。
腸の不調を整えるには腸内環境を良くすることが大事ですが、ストレスなどは一朝一夕にはなくすことはできませんよね。
そんなときこそココナツオイルでケアが効果的!
ココナツオイルを摂ると過剰な胃酸を抑えてくれたり、逆流性食堂炎なども改善するというデータがあるそう。
口から入った食べ物が腸で効率的に消化吸収されるかどうかは食道や胃の状態も大切です。
また、ココナツオイルは小腸の絨毛の汚れを除去したり、便のすべりも良くなりますから便秘の解消にも!
ココナツオイルをお料理やスイーツで美味しく楽しく取り入れることで少しでもストレスを緩和し、さらに腸の状態も整えることができれば一石二鳥!
ココナツオイルは加熱しても酸化しないので炒めたり、焼いたりするのにも適しているのも嬉しいですね。
ココナッツオイル選びで絶対守って欲しいこと!
ココナツオイルだけでなく、多くのオイルに言えることですが、オイル選びで最も大切なのは、「酸化していないオイル」を買うことです。
実は市販のオイルの多くは、加熱して成分を抽出しています。
コーン油、大豆油、アマニ油にエゴマ油など、どの油を選ぶにしても加熱して酸化してしまった油では確実に体には有害です!
ですから必ずラベルを確認して欲しいのは「コールドプレス」「低温圧搾」などの文言があるかどうか
ない場合でも製造背景まで調べることが大事です。
体にとっては酸化は老化であり、酸化こそが病の原因とも言われています。
ココナッツオイルの使い方1 食べる
食用で使われている方が一番多いのではないでしょうか。
ココナッツオイルには様々な栄養素が含まれていて、健康やダイエットを目的で食べている方も多いようですね。
一体どんな栄養素が豊富なのか見ていきましょう。
飽和脂肪酸
植物性油はほとんどが常温で液体の不飽和脂肪酸です。
飽和脂肪酸というのは牛肉のサシなど、動物性食品に含まれている事が多いので、植物性の飽和脂肪酸というのは非常に珍しいです。
ヴィーガンやベジタリアンといった肉を食べない食生活をされている方で、「肉汁のジューシーさが恋しい!」という方はこのココナッツオイルを試してはいかがでしょうか
大豆ミートなどに含ませて焼くことで、お肉のジューシーさを再現することが出来ますよ。
また、ココナッツオイルの飽和脂肪酸に含まれるラウリン酸という成分は人間の母乳に含まれ、赤ちゃんをウイルスから守るために免疫力を高める作用あります。
ビタミンE
脂溶性ビタミンのビタミンEは油でできている組織を活性酸素から守る抗酸化物質です。
コレステロールやLDLが酸化することで、LDLコレステロール値が上昇、動脈硬化の原因となりますが、ココナッツオイルに含まれるビタミンEをしっかりと摂取することで、それらの成分が酸化されることを防ぎます。
また、肌を作り上げる細胞壁も油で出来ていますので、ビタミンEがそれらを活性酸素から守り肌荒れなどを防いでくれます。
これらの栄養素が豊富で、海外セレブも健康食品として使っていることから人気が拡大しましたよね。
しかし、どんなに身体にいいと言っても、結局はカロリーの高い脂質ですので食べ過ぎには注意してくださいね!
ココナッツオイルの使い方2 スキンケア
ココナッツオイルを食べるだけにしていませんか
そういう方に新しい使い方を知ってもらいたく、今回は紹介させてもらいます。
上記でも紹介しましたが、ココナッツオイルに含まれるビタミンEはお肌を紫外線、そして活性酸素から守ってくれる栄養素です。
これをこのままお肌に塗ってしまおう、というのが今回の作戦です。
化粧水の前に
ココナッツオイルはまず一番初めに塗ってください。
化粧水や乳液などを塗る前に、まずココナッツオイルを染み込ませることで他の成分の浸透力も高まるのです。
僕はお風呂上がりや洗顔後にココナッツオイルをまず塗ってから、アロエジェルを塗り、その上から再びココナッツオイルを塗ってサンドするような形にしています。
日焼け前に
サンオイルとしての使い方もいいですね!
紫外線を受けると肌の色が変わるのは結構ですが、紫外線のダメージにより肌で活性酸素が発生していまします。
活性酸素は肌のシミや皮膚がんの原因となる物質ですが、ココナッツオイルをあらかじめ塗っておくことで、この活性酸素の働きを無効化することができます。
これは先程も解説しましたが、ココナッツオイルに含まれるビタミンEの働きです。
食べても効果的ですが、塗ったほうが即効性があります。
ココナッツオイルをスキンケアとして使う方法はどうでしたか
僕はココナッツの香りが好きなので、お肌のケア以前に塗りたくって香りを楽しんでいます。
唇なんかにも塗ると、つやのあるセクシーな唇を演出することができます。
僕は食用とスキンケア用で同じものを使用していますが、お財布に余裕がある場合は食用よりも更に純度の高いスキンケア用のココナッツオイルを購入することをおすすめします。
食用を使っていて特に以上がないようであれば問題ありませんが、スキンケア用のものだと安心ですね。
ココナッツオイルの使い方3 ヘアケア
スキンケアまでは知ってた!っという方にシェアしたい情報がヘアケアです!
ココナッツオイルをヘアケアとして使う方法は大きく3つ、
トリートメント
ヘアパック
スタイリングです。
トリートメント
シャンプーやリンスなどに少量のココナッツオイルを混ぜて使います。(シャンプー:ココナッツオイルが9:1程度)
ココナッツオイルの保湿、また抗酸化作用により、毎日継続しておこなうことでツヤのあるきれいな髪に整っていきます。
ヘアパック
ヘアパックでは大量のココナッツオイルを使用しますので、食用や肌用でココナッツオイルを買ったは良いけど多すぎて使い切れない!という方におすすめな方法です。
1,頭皮にすり込むように、髪の根元からココナッツオイルを刷り込んでいきます。
2,髪全体にココナッツオイルをなじませて頭皮をマッサージしましょう。
3,その後、ラップで頭を覆います。
4,蒸しタオルで頭を覆ったら完成!30分ほど放置します。
5,最後はシャワーで全てを洗い流して終わりです。
僕も最近は髪の毛を長く伸ばしているので、この方法で月一回ほどケアしています。(本当は週1ぐらいがおすすめ)
ぜひ、試してみてください。
スタイリング
最後にココナッツオイルを使ったスタイリングです。
スタイリングといえるほど大袈裟なものではありませんが、ドライヤーをかける前などにココナッツオイルを髪になじませて髪の毛を保護する方法や、ダメージが気になる部分にココナッツオイルを少量なじませることで一時的にツヤやまとまり感を出す方法があります。
濡れ髪風のスタイリングにも使えますよ!
ヘアケアだけでも本当に様々な使い方があるココナッツオイル、ぜひ一家に一つは置いておきたいですね。
僕は今年の年始からココナッツオイルを使い始めましたが、もうそれからココナッツオイルを手放せません。
皆さんも是非試してみてください!
カンジダ対策にもなる「ココナッツオイルうがい」
オイルプリングとは
オイルプリングって聞いたことありますか
美意識の高い著名人がテレビで紹介して一部の人達の中では認知度が上がっていていますが聞いたことないという方も多いかと思います。
オイルプリングとは、油でうがいをすることです。
最近注目を浴びだしたので、流行りの健康法の一つかと思いきや、実はその歴史は古く、世界最古の伝統医学アーユルヴェーダで取り入れられている健康法です。
いまいちイメージがわきずらいかもしれませんが口の中の汚れ=毒素をオイルに移して、そのオイルを吐き出すことで、口の中の菌バランスを自然な形で整えるというイメージでしょうか。
オイルが口内細菌を引き寄せて、歯や歯肉の隙間の細菌や毒素をからめとってくれるという感じです。
油でうがいというと家族や友人からは「えー!」と驚かれることも多いのですが、これが意外にも気持ちが良いのです。
習慣にすると口の中が粘着き知らずになりますよ。
治療後の歯が痛むという方や、歯ぐきから出血があるという方もおすすめです。
私は産後の疲れから歯の痛みが続いていて歯医者に行っても治らなかったのですが、オイルプリングを習慣として取り入れて3日できれいに痛みがなくなりました。
その後も痛みの再発はなしです。
オイルプリングで期待できる効果
オイルプリングで期待できる効果は、口腔内の健康だけではありません。
以下は一例ですが、人によって様々なうれしい効果が感じられると言います。
・虫歯予防
・歯茎の出血防止
・歯のホワイトニング効果
・口腔内の除菌
・口臭予防
・炎症を抑える →アトピーや花粉症などのアレルギー体質や喘息などの体質改善
・糖尿病、心臓病を予防
・ニキビや肌荒れを改善
・唇のひび割れ防止
・ダイオフの症状緩和 (ダイオフ=カンジダダイエットというカンジダを減らす食事法をしたときに起きる好天反応)
歯の健康は納得がいってもそのほかの効果はなぜと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが糖尿病や心臓病は、歯周病になることでリスクが上がるとも言われています。
また、体の中に入る毒素を出すということから考えるとアレルギー体質の体質改善や美肌効果があるというのも納得ですよね。
オイルプリングのオイルはココナッツオイルがおすすめ
オイルプリングに使用するオイルは、ごま油、オリーブオイル、ココナッツオイルが一般的ですが私が個人的におすすめしたいのは断然ココナッツオイル。
というのも、日本人の多くはカンジダ菌が体内で異常に増殖してしまっている人が多いからです。
ココナッツオイルはカンジダ菌を抑制する作用があるとして知られています。
(ものによってはオイルの瓶の裏にカンジダ菌対策に有効と書いてあるものもあるようです。)
カンジダ菌は砂糖や小麦や白米など精製穀物の過剰摂取、抗生物質やピル、ステロイドの服用などが原因となって増殖します。
つまり、砂糖や精製穀物、市販薬にあふれた今を生きる私たちの身体は、カンジダ菌にとってはとても居心地の良い住みかとなるということ。
(やっかいなことに、一度増殖したカンジダはなかなか減ってはくれませんので、最低でも1年以上の長期的な食事や生活の改善が必要なのです)
【カンジダ菌が増殖しているサイン】
疲れやすい、気分にむらがある、鬱、 カンジダ膣炎・尿路感染症、口腔カンジダ症 口唇炎
慢性的な鼻炎、腹部膨満感、便秘、下痢、胃痛、ニキビ、蕁麻疹、アトピー、酒さ
主婦湿疹(皮膚カンジダである場合)水虫や爪水虫
更年期障害やPMS症候群、性欲減退、偏頭痛、子宮内膜症
口の中でもカンジダ菌が繁殖
カンジダ菌が歯周病菌の働きを高めるという研究も
口の中の常在菌は腸に次いで二番目に多く500~700種類もの常在菌がいると言われていますが(人によって数に違いがあります。)
その常在菌の一つにもカンジダ菌があります。
このカンジダ菌が、歯周病菌の働きを高め、歯周病になるリスクを高めるということが奥羽大学歯学部口腔病態解析制御学講座の玉井利代子准教授の研究によって確認されました。
カンジダ菌と触れた細胞と触れていない細胞の歯周病菌を取り組む割合を比較した。
結果、カンジダ菌と触れた細胞は、触れていない細胞の3倍、歯周病菌を取り込みやすいことを確認。
歯周病がカンジダ菌で進行することを突き止めた。
歯周病は今や単に口の中のトラブルというだけでなく全身の疾患と深いつながりがあるということが様々な研究から明らかになってきています。
歯周病治せば肝炎・糖尿病も改善 全身疾患と関連 解明進む
歯周病とアルツハイマーとの関係性を明らかにした研究も。
名古屋市立大大学院の道川誠教授(生化学)らの研究チームが、歯周病が認知症の一種のアルツハイマー病を悪化させることをマウスの実験で明らかにし、日本歯周病学会で発表した。
今、歯周病は予備軍を含めると成人の8割にも及ぶとも言われています。
カンジダ菌をはじめ、様々な細菌や毒素をオイルに吸着させ吐き出すココナッツオイルでのオイルプリングをすることは歯周病の予防になり、ひいては様々な全身疾患の予防となるということが言えるということですね。
オイルプリングの方法
用意するもの:
無農薬のココナッツオイル 小さじ2
良質な塩 少し
新鮮な浄水 適量
オイルプリングは基本的にはいつ行っても構いませんが、一番効果的なのは朝起きたときに空腹の状態で行うこと。
空腹時に行うというのがポイントです。
1、ココナッツオイルを小さじ二杯ほど口にふくむ
2、10秒ほど噛んで液体になったらぐちゅぐちゅさせる。理想は20分。
3、新聞紙などに吐き出して、仕上げに塩水でうがいをする。
(排水溝にそのまま吐き出すと排水溝がつまる可能性があるため)
始めは20分が長すぎるように感じるかもしれませんので、慣れるまでは5分や10分程度でも良いです。
ただ、口が疲れてそんなにできない!という方は力の入れすぎかもしれません。
軽くぐちゅぐちゅする程度で、シャワータイムやお料理をしながら、テレビを見ながらなどリラックスした状態でやってみてくださいね。
油でうがいというと抵抗のある方も多いかと思いますが実際にやってみると、気持ち悪いどころか爽快感さえあります。
家族に試してもらいましたが、なかなか気に入ってもらえています。(はじめはイヤイヤでした笑)
食事のことは気を付けていても、歯や口の中のケアはいまいち、、、という方も意外と多いものです。
オイルプリングは家にあるもので、しかも簡単にできてしまう上にその効果は絶大です。
油のうがい・・・抵抗ある・・という方もぜひ一度試してみてくださいね!
知っていることと、していることは全く違います。
皆様のより健康でより楽しい毎日のお役に立てますように。