メンタルが考慮されないガン治療
ガンになるとその治療は切り取るか、放射線をを浴びせるか、化学療法をする。
その是非は別として、治療が終われば6ヵ月後に腫瘍マーカーの動きを調べ、CTやMRIのフォローアップ検査です。
患者はそれまで再発していないか、転移していないかとびくびくしています。あまり幸せの状態ではありません。
それがまたかえって免疫力を落とします。腫瘍マーカーの値が人生になってしまいます。
6ヵ月後異常が無く安堵の胸をなでおろしますが、また6ヶ月不安が続きます。不安や抑うつは免疫力を弱め、ガンの成長にはプラスになります。
笑いの効用
もう10年進行ガンやっているおばちゃんがいますが、いつも喋る度に笑います。
何がこんなにおかしいのかと思いますが、笑うと体温が上がるからと本人が言いました。私もがん患者さんの体温を上げるため、身体を温める漢方や朝鮮人参、あるいは血液サラサラ効果のある霊芝を基本的には使いますが、彼女自身も運動を毎日していて体温を上げるようにしているようです。
汗がでると冷えるので、出ないギリギリまで服を着て身体を冷やさないようにしているとのことです。笑うことはメンタルにもいいし体温も上昇しガンを予防し長生きの秘訣です。
統合医療の3つの方法
統合医療ですから西洋医学は反対しませんが注意はします。反対しないというより、現実的にできません。
1番目は、ガンになった原因の進入経路を探し、これは栄養のアンバランスか、農薬か食品添加物か過酸化脂質などによる活性酸素による発ガンか、それとも失感情症などのメンタルが原因か、それらの原因を発症している生活習慣を変える。
もちろん酒やタバコのとりすぎ厳重注意します。
2番目は、デトックス、要するに身体に蓄積した発ガン要因を体から出さなければなりません。
これはメンタル面でも言えることで、心理的外傷体験やPTSDなどにより身体機能停止の解除です。これには心身医学的な種々の方法が有ります。
3番目は、抗ガン治療などによる減弱した体力を回復するための食養や免疫力を上げる漢方生薬の応用です。
糖尿病とガンの治療が何故似ているのか
1番目、糖尿病になれば先ずは食事療法です。余分なカロリーの侵入を防がなければなりません。
これにより膵臓のβ細胞にインスリン分泌を強要しないようにしなければなりません。
2番目、次にインスリンレセプターの感受性の回復です。これは今までためた過剰なカロリー、すなわち体脂肪を減らすことです。
いわゆる体の脂肪を落とすことがデトックスとも言えるでしょう。体重が減ればインスリン抵抗性が取れて少しのインスリンで血糖が細胞に取り込まれるようになり、糖尿病が回復します。
3番目、カロリー制限ではなくて本当の食事療法。インスリンには2個のSすなわち硫黄が有ります。硫黄は玉ねぎやニンニクの中に多く有ります。
インスリン抵抗性はマグネシウムで回復します。マグネシウムは穀物そのものでホールフードファンが良く取る食事内容の一つです。
交感神経の緊張もインスリン分泌を抑制しますので、メンタル的にリラクセーションが必要です。
このようにガンの治療と糖尿病の治療のステップは、かなり似ています。
本来はガンの手術、抗がん剤や放射線療法の通常療法が代替医療
糖尿病については食事や運動療法が充実して、薬もきわめて効果的なものがでてきており、ある面治る病気になっています。コントロールがよければ寿命も長い人も多くいます。糖尿病で受診しても重症者を除いて、いきなり薬が投与されることは有りません。
しかしガンとなると手術と抗がん剤と放射線療法です。どの医師も食事のことや、原因調査や滋養強壮や免疫力アップの方法は教えません。と言うか通常療法の医者は知りませんし、知ろうともしません。
ガンの治療法は糖尿病と類似するがその治療は極めて遅れているのです。すべての病気においてこの3つの基本的な過程は共通しています。
ガンの場合は、これがかなり蔑ろにされています。
通常療法は、糖尿病のクスリ使用のように、食事療法と運動療法がダメだったら・・・仕方ないというわけです。
でもガンになったらいきなり通常療法ですが、非通常療法が先に行われるべきで、それは通常療法が激しいほど、確実な非通常療法が検討されなければなりません。せめて副作用を軽くするくらいは・・・
アメリカではなぜ統合医療が盛んなのか
アメリカは実利的な社会です。効果の無いものにお金なんか出しません。
1988年にガン問題調査委員会が設立し、通常療法と非通常療法を比較して、非通常療法のほうが副作用が無く治癒率が高いと出てしまいました。
そしてNCI(アメリカ国立ガン研究所)は金ばかりかかり、国民のガンを治していないという批判もでました。
アメリカは保険が有りませんので、効かない治療にはお金を出さないです。セレブと金持ちは統合医療を行っている人が多くいます。
ジョブズが統合医療をやっていたのに死んだからと言って、統合医療が多く行われているだけで、ダメなわけではないのです。
通常療法で死んでいる有名人はごまんといますが、話題になりません。アメリカの通常医療の関係者にとっては、飯の食い上げも将来は有り得るのです。
日本の統合医療はアメリカから黒船が来ない限りダメ
本来日本の食事や古来の生活習慣そのものが統合医療の姿でした。しかし食事や生活経済の価値観が西洋化され、食糧は多くが輸入となり、成人病やガンは増加しています。
アメリカでは1977年のマクガバンの調査レポートにより、大幅に食事が改善され、ガンは減少しています。どこの国もガンが死亡原因の一位と思ったら大間違いですよ。
食事文化の逆輸入が無い限り、日本ではガンが減りません。日本でも補完代替医療で頑張っている人も多くでてきていますが、統合医療でないと西洋医学の考え方と変わりません。
この健康食品あの健康食品だけでは、いい効果は期待できません。
薬食同源とアーユルベーダ的自然療法が無ければ西洋医学派の人にバカにされます。
今の日本での統合医療の存在は、西洋医学象ならば、統合医療はアリです。ですから弾圧を受けて踏み潰されればひとたまりも有りません。
せいぜい統合医療医がガン患者に対応できるのは、がん治療の隙間医療的行為、治療でぼろぼろになり見捨てられたガン患者、ただしこの状態では、統合医療も効果がとても難しくなります。
もう一つは医療訴訟です。
ボロボロになった患者さんは基本的に医者に不信感を抱いていますので、患者さんから最後の一撃を統合医療医が受けてしまうことも有ります。
ホメオパシーが、日本の学術団体から「荒唐無稽な医学」というお墨付きを貰っていますので、訴訟になれば負けます。
こんな様々な理由で、統合医療が実践的な一般的医療になることはず~と先のことでしょう。勇気ある若いスーパードクターの出現が望まれます。