カルニチンと腸内細菌                      吉冨 信長


脂質代謝(脂肪燃焼)の利点は、何と言ってもエネルギー量です。

解糖系エネルギーは(酸素下で)ミトコンドリアに届いてようやく38ATPですが、脂質代謝では129ATPも作れます。

 

※ただし、脂質代謝がいつも129ATP作れるかというとそうではないです。

ATP量はミトコンドリアの「質」によるため、必ず129ATP作れるわけではないのです。

 

この代謝において大切なことは「カルニチン」を細胞内にきちんと持っているかどうかです。

効率の良いエネルギー代謝を維持するには、カルニチンの存在がとても重要になってきます。

 

カルニチンは、簡単に言えば、原料となる脂肪酸をミトコンドリアに届ける運搬車です。

脂質代謝にしようとして、どんなに絶食しようが、どんなにケトジェニックな状態にしようが、このカルニチンが不足していたのではミトコンドリアによる脂質代謝が活性化しません。

 

それだけ重要な役割をしているため、ある意味ビタミンといっても過言ではないのですが、実はカルニチンは私たちの体で作れます。

カルニチンはアミノ酸のリジンとメチオニンからビタミンCを補酵素に生合成することができます。

しかし、体が必要とする量の約25%ぐらいしか作れないため、やはり外部から摂取する必要があるのです。

 

さらに日本人は先進国の中でもカルニチン摂取がとても少ない民族で(FAOの調査)、より意識して摂取するのがよいでしょう。

カルニチンを多く含む食品は、動物性食品ではヤギ肉、ラム肉、鹿肉、牛肉、植物性食品ではアボカド、ブロッコリーなどです。

 

ところが、カルニチンは利点ばかりでなく、ある種の腸内細菌群によってTMAO(トリメチルアミン-N-オキシド)という毒性物質に代謝されるというデメリットがあります。

TMAOはカルニチンだけでなく、コリンやレシチンの高摂取でも生成されてしまいます。

TMAOが生体に蓄積していくと、アテローム性動脈硬化になりやすいことがわかっています。

このプラークが心臓の機能不全、高血圧、心臓発作の原因になります。

 

実際に、多くの疫学調査で、動物性タンパク質の高摂取と心疾患の相関は指摘されています(ただし、先進国に限る)。これはこのようなカルニチン代謝の視点からも説明できます。

 

しかし、興味深いことに、菜食主義者な食生活を送っている人にカルニチンを高投与しても、TMAO量はさほど多くないという研究がいくつかあります。

この背景には、いわゆるラクトバチルスなどの乳酸菌をはじめとした善玉プロバイオティクスによる解毒が考えられています(Larsen N et al,2013)。

 

つまり、動物性タンパク質を摂取するにあたり、普段から食物繊維や発酵食品をきちんと摂ることが大事だという見解です。

「お肉を食べるときには、野菜もしっかり食べる。

発酵食品を習慣化しておく。」というのは普段の食卓で最も重要視することだと私は思っています。

 

ただし、カルニチンは、上記のような「腸内細菌叢のTMAO産生による動脈硬化」というネガティブな結果よりも、むしろ「アテローム性動脈硬化の進行を防止する」や「さまざまな心臓疾患の治療効果と予防効果がある」などの好結果の方がたくさんあることも事実です。

 

いずれにしても、カルニチンはまさに両刃の剣であり、カルニチンが善となるか悪となるかは、私たちの食卓の内容(タンパク質と食物繊維のバランスなど)で決まります。

 

 








          たきがみ博士の想い

 

誰でも、自分の中に伝統がある。自分が経験したすべての過去の累積、それが”いま”のわたし。

過去とは思いだすこと、現在(いま)は過去の必然、そして、未来は想い、選択すること。

いまは、変えられない。

しかし、人には明日があり、未来がある。明日は、こうありたいと想いを持つことができる。

 

すてきな明日に向かって、”これからへの想い”を具体化するJourney、しっかり楽しみたいと思います。

そして、”いま、ここ”を丁寧に活きる。

みずからの人生の軌跡を、すてきな笑顔でみつめるために。

 

旬(ときめき)亭 亭主 たきがみ博士
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☆幸せは得るものではなく、気付くもの


☆樹木は、上に伸びる前に下に伸びる 

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