エリンギはヨーロッパ南部や中央アジアで自生するきのこで、日本には20世紀末に台湾から伝わり、愛知県の林業センターで栽培が始まりました。
日本では、エリンギの育つエリンジウム属の植物が自生していないためか、すべてが人工栽培です。
鮮度の良いエリンギは、カサが内側にやや巻いていて、軸が太く弾力があり、きれいな白色をしています。
鮮度が落ちているものはカサの裏のヒダが変色していたり、カサに張りがありません。
エリンギは熱を加えても成分は失われにくいため、煮込みや揚げ物に活用できます。
長時間煮込んでも型崩れしにくいので、うまみを引き出します。
ソテーやてんぷら、鍋ものやパスタの具材等に利用されているようです。
①便秘解消効果
エリンギに含まれる食物繊維は、キノコの中でも特に多く、さつまいもの2倍あります。
食物繊維を豊富に含むことから、便通改善効果があります。
食物繊維は腸のぜん動運動を促し、腸の不要物を外に排出させる働きを持つからだと言われています。
②免疫力を高める効果
エリンギに含まれるβ-グルカンは免疫機能をつかさどるナチュラルキラー細胞・マクロファージ・白血球のT細胞・B細胞等の免疫細胞を活性化させるので、免疫力を向上させます。
免疫力が低下すると、風邪やインフルエンザになりやすいだけでなく、生活習慣病を引き起こしたり、病気を長引かせます。
③肝障害を予防する効果
ラットにコレステロールとエリンギを与えると肝臓の脂肪沈着が抑制されました。
脂肪肝は脂肪の多い食事やアルコールの飲みすぎなどによって、肝細胞の30%以上に中性脂肪が蓄積されている状態です。
脂肪肝の状態が長く続くと、動脈硬化等の生活習慣病を引き起こす危険性がありますが、エリンギには脂肪のとりすぎによる肝障害を予防する効果を期待できます。
④脂肪の吸収を抑制する効果
中性脂肪は小腸でリパーゼと呼ばれる脂肪分解酵素によって分解され、体内に吸収されます。
従って、リパーゼの働きが弱まると中性脂肪の吸収が抑制されます。
エリンギの抽出物がリパーゼの働きを強めることが実験結果によって明らかにされています。
以上の効果が期待できるエリンギは以下の人たちにおすすめです。
☆便秘で悩んでいる人
☆風邪をひきやすい人
☆免疫力を向上させたい人
☆肥満を防ぎたい人