自然治癒力を引き出す「アルカリ性の体内環境」
体液の正常なpHの値は、6.8から7.8の範囲で調整されています。検査値では、pH7.35から7.45の間が基準値とされており、血液は弱アルカリ性が一番良い状態とされています。体の中では、うまくバランスをとってこの状態をキープしております。
しかし、この状態が本の少しでもずれると体の機能は悪い方向へ向かいやすくなります。
体全体が、pH7.7以上のアルカリ性になると痙攣などの症状がおきたり、pH7.0以下の酸性だと昏睡症状が現れるようになります。
小数点第一位のずれも私たちは乱すことを許されない体であることを知っておきましょう。
炎症の5大徴候として、「発赤、腫脹、発熱、疼痛、機能障害」があります。これらの炎症反応が起こると、血液は部分的に酸性になります。
アトピー性皮膚炎のようなアレルギー反応、頭痛・腰痛のような痛みの反応を放置したり、長期間改善されないまま放置することは、血液を酸性側に傾けやすくする要因になります。
早めに対策をして体質を変えましょう。
農薬や添加物、海洋汚染により毒素を溜める生活
体内の毒素の排泄がうまくできていないと血液は酸性に傾きやすくなります。
空気からの大気汚染物質、農薬、食品添加物、海洋汚染物質も体からできた毒素同様に酸性に傾ける要因になります。
便秘の方や尿からも排泄をしない方は、積極的にトイレに行く機会を増やすようにしましょう。
そのためには、水分を摂取し尿を出やすくしたり、お通じをよくする食生活へ切り替えるようにしましょう。
ストレスは活性酸素を増やし、酸性に傾けてしまう過度なストレスは、交感神経を優位にします。
それにより、大量の活性酸素を発生させやすくなり酸性へ傾ける要因になります。
ストレスの原因を突き止めて、できる限り減らせるように対策をしていきましょう。
糖質過剰
お菓子の食べ過ぎ、糖質の取りすぎは酸性に傾ける。
血液中に糖分は、ミトコンドリアで酸素と反応してエネルギーを作ることに主に使われます。
ただ糖質が過剰になると、酸素と反応しないでエネルギーを作るために、乳酸が作られやすくなります。
乳酸が溜まると、細胞および組織は酸性に傾きやすくなります。
アルカリ性の環境を作るには
食品に含まれるミネラル成分のうち、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどはアルカリ性を示します。
これらは、大豆、海藻、野菜、果物、きのこに多く含まれます。
またミネラルのうち、硫黄、塩素、リンなどは酸性を示します。これらは肉類、魚、穀類に多く含まれます。
どれも欠かせないミネラルなので、酸性にするものを完全に抜くようなことはしてはいけません。
また、動物性食品には海洋汚染やホルモン剤、抗生物質、その他餌に含まれる農薬などの問題もありますので、気を付けてください。
最近では、ファーストフードが多いがために、上記であげましたアルカリ性食品の摂取が減っている現状があります。
それを知っていただいて、バランスの良い食事ができるように心がけてみましょう。梅干しや漬物をいただくことも、アルカリ性食品を体に取り入れることになりますので少しずつ補っていきましょう。
それに加えて、毎日の食材の選択を意識して考えるようにしましょう。農薬や添加物の摂取も酸性に傾けます。
取り入れないようにすることも大切な要素になりますので、調味料も含め考えて選びましょう。
私たちの生活は、どうしても体が酸性に傾きやすい傾向にあります。
これをいかに毎日の生活を正して、自分の体の機能を正常に保った状態を維持できるかが、がん予防だけでなく様々な疾患になるリスクを下げることにつながります。まずは、自分の感じている不調から少しずつ解決していくことから始めていただき、今回のような内容も参考にしていただければ幸いです。