1本の電話がかかってきました。
「14年前に、お父さんのすい臓がんでお世話になりました、(仮)M(お母さん)です。」
14年前といえば、後に現在の(一財)ホリスティック・ケア財団になる『伝承健康医学研究所』の事務局長を担当していたときの話です。
まだ、鍼灸学校に通って、「中国伝統医学」を学ぶ前のことです。
「いずみ先生のお陰で、すい臓がんが良くなり、今度は胃がんになったので、また、『ひまし油』を分けて欲しいんです。」
すい臓がんの食事療法を指導して頂いていたお医者さんから、『ひまし油湿布』を勧められて、研究所に電話をしてくれた方でした。
僕は、新しい『遠赤外線ひまし油湿布療法』の方法を伝えました。
従来、行われていた「ニクロム線」による『ひまし油湿布』を改善し、オイルの分子が回転・振動する3~40μの遠赤外線の光と、『ひまし油』を組み合わせるこの方法は、体内の毒素と効率よく反応します。
これは、安田 吉三が故 幡井 勉先生(東邦大学医学部名誉教授)とインドのアーユルヴェーダを調査研究しているときに、治療で使われていたガンジス川の砂を調べたら、この遠赤外線の波長域が出ていることに気づきました。
これが、僕が臨床研究している『遠赤外線オイルテラピー』の始まりです!
『ひまし油湿布』を2枚作り、ひとつはすい臓に、もうひとつは右わき腹にそれぞれ湿布をします。
5日間行って、2日間休むサイクルで続けてもらい、就寝前に、EX.オリーブオイルを大さじ1杯飲用してもらいました。
もちろん、お医者さんに相談して頂きながら…
そして、14年経って、81歳になられたお父さんとお母さんが、今日(2018年3月16日)、僕が居る「ホリスティック・ケアセンター(杉並区上荻2-7-1)」に訪ねて来てくれました。
本人と初めて逢うことが出来ました。
「身体は、ひまし油湿布に遭遇した後のほうが、遭遇する前よりもいっそう良い状態になる。」
ウィリアム・マクギャレイ医学博士著『癒しのオイルテラピー』たま出版