NPO法人「ガンの患者学研究所」の代表である川竹文夫氏著「どんなガンでも自分で治せる 」。
強烈なタイトルです。川竹氏は、NHKのディレクターをしていた1990年に右腎臓癌に対し全摘出術を受けました。
ガンを治す方法を模索する中、NHK教育テレビスペシャル『人間はなぜ治るのか』を制作、度重なる再発・転移・末期癌…現代医学から見放された20人程の人を取材、どのようにして自分でがんを治したのか、その勇気と希望と喜びに満ちた姿を描き、大反響を得ました。
しかし、マスコミからは大バッシングを受け、シリーズ全体が新興宗教のキャンペーンだとの記事さえ出る大騒ぎとなり、番組は再放送中止となり、映像資料も保存されず、その存在自体が抹消される事態に発展しました。
深い葛藤の中、川竹さんの癌は再発してしまいましたが、ご自身の力で見事克服され、全国の患者さんの手助けがしたいとガン患者研究所を立ち上げました。
ガン患者研究所では、医学界では10万人に1人とも言われる、がんの自然退縮を実現した方が53人もおられるそうで、本書では、その中からがんを乗り越えた5名の方が、現役の患者さん5人に<自分で治す>方法を伝授しているものです。
治るか否かの決定的な差
ガンはとても治りやすい病気。…にもかかわらず、<ガン=死>というイメージは、私自身がガンになった27年前に比べてもむしろ強まっている気がします。
これは大問題です。
なぜなら、ガン患研設立以来、二千数百人のカウンセリングを行ってきた私の経験から<ガン=死>という絶望的なイメージが強い人ほど、明らかに治りにくいことがわかっているからです。
ガンが判明した当初こそ、このイメージに苦しめられたとしても、何らかのきっかけで、それを<ガン=治る>に切り替えることのできた人は、グングン良くなる。その差は決定的です。
精神神経免疫学
心と免疫の関係を解き明かす<精神神経免疫学>という、新しい学問があります。…精神と神経、つまり心が、免疫に決定的な影響を及ぼしているというのです。
もう少し説明すると…プラスの感情は、免疫を上昇させ、反対に、マイナスの感情は、免疫を低下させる。
そして、プラスの感情とは…笑い、安心、感動、勇気、希望など。
マイナスの感情とは…恐怖、怒り、不安、悲しみ、絶望などです。
さて、とすると、<ガン=死>というイメージは、どんな感情を引き起こすでしょうか。
間違いなく、マイナスの感情を、それも極めて激しい、マイナスの感情を引き起こします。
実はこれこそ、ガンを治りにくくしている、大きな原因なのです。
ガンは、免疫の低下によって引き起こされる病気です。
ライフスタイルの乱れ、食事の乱れ、そしてもっとも大きな影響を及ぼす、心の持ち方の乱れ、この三つの原因が積み重なって、免疫を著しく低下させ、その結果、ガンを発症してしまった。
だから、治すために、真っ先にやるべきことは、低下してしまっている免疫を、なんとしても一刻も早く、上昇させることです。
免疫を上昇させるためにもっとも大きな力を持っているもの、それは、精神神経免疫学によると、プラスの感情でした。
ところが、<ガン=死>というイメージを持っていたとすると、そこから引き起こされるのは、恐怖、悲しみ、怒り、絶望、激しいマイナスの感情ばかりです。
ガンを治りにくくしているのは、他ならぬ、あなた自身の心だったのです。
治りたい、治りたいと願いながら、心の奥底では、いつも死を連想してしまう。
そして免疫をいっそう低下させる。そればかりか、絶望的なイメージに負けてしまって、治ることをあきらめてしまうことさえ珍しくありません。
怖いのは、ガンそのものではありません。
ガンは治りやすい病気です。
本当に怖いのは、あなたが心に沁み込ませている、<ガン=死>というイメージそのもの。
つまり、ガンは、決して決して、死に直結するような病気ではない。
<ガン=死>などではないのです。
(以上 ガンほど治りやすい病気はない より抜粋)
私たちは、いつの間にか、がん=死と考えるようになり、がんは難しい、がんは怖いというイメージを刷り込まれているのかもしれません。
日本では、がんの治療と言えば三大治療(手術・放射線・抗癌剤)、病院が提案する治療法を拒否すれば、叱られ、脅され、病院とは縁が切れてしまう現状。
それが怖くて、副作用に苦しみ嫌だと感じていても、断れずに、言われるままに治療を受けておられる患者さんも多いことでしょう。
けれど、医療の現実を知る医師達がもしがんになった時に、三大治療、特に抗癌剤を望む医師は少ないと思います。
自分や家族ががんになれば、必死で治療法を模索するはずです。
私は、決して西洋医学を否定しているわけではありません。
しかし、これだけ医学が進歩しているのに、日本ではがんが増え続けている一方、代替医療を取り入れている欧米ではがん患者数が減少している現実があります。
患者さんがよいと思う治療法は受け入れ、「治れば何だっていいじゃないか!」のスタンスが大切なように思うのです。
そして、”がんに対する発想の転換”を余儀なくされているように思います。
そんな中、マインドパワーは、ハンドヒーリングと呼ぶこともでき、代替医療の中ではエネルギー療法に含まれます。
本来人間に備わっている力なので、潜在能力のスイッチがオンになれば、誰でも自由に使えるようになります。
宇宙の愛のエネルギーを自分の手のひらに呼び起こし、たくさんの人を癒す中で、感動、感謝、勇気、希望などプラスの感情を呼び起こし、不安だらけの潜在意識を塗り替え、見事がんを克服されている方は少なくありません。
マインドパワーの本当の目的は、がんを治すことではなく、その先にある運命を変えること。
がんの原因となる思考・言葉・行動のパターンを見事変えたあかつきには、がんを乗り越えているだけでなく、家族との確執、夫婦の不和、経済的な問題、すべてのことがクリアになっていることでしょう。
何故なら、すべての現実は自分が創り出しているものであり、自分が変われば世界が変わるからです。
それでは、最期にマインドパワーによりステージⅣの乳癌を乗り越えた女性の体験レポートをご紹介します。
58歳、女性 左乳癌・胸膜転移
【病名または、その頃の状態】
右乳癌が右胸膜に転移。二度目の手術後、医師より余命二年を宣告される。
ステージⅣの進行性末期乳癌。免疫療法、健康食品、自然療法などで、なんとか三年は経過しましたが、やがて体重は減少し始め、腹水の貯留がみられるようになり、いよいよ最期を感じてきました。
不安と恐怖の中で、まだ体が動けるうちにと、助かる療法を探し求めていました。
そのような時、ある方がマインドパワーのことを教えてくださいました。
まず自分自身がマインドパワーを使えるようにしていただきました。
同時に週二回のパワーの施術を継続的に受けて、だんだんと身体が楽になっていきました。
また、驚くような奇跡を何度も体験し、腹水も急速に消失し、癌の進行も止まったのです。
それどころか腫瘍マーカーは上昇から横ばいになり、やがて下降に転じました。私の主治医が驚き、それを投稿した論文が医学雑誌に、癌が自然退縮している症例として掲載されました。
私は改めて、『完治するにはパワーしかない、パワーで完治する!』と決意し、自分の病気を忘れてヒトのためにとパワーを使い、使って伝える喜びと感動の中で、2002年5月22日にはマインドパワーの施療は終了しました。
その一年後も腫瘍マーカーは正常値。担当の医師も「パワーで治ったね。
藁をも掴みたい人が沢山いるのだから教えてあげなさい」と喜んでくださり、とても感動しました。
【病気を乗り越えた今、どのような感想をお持ちですか】
医療ミスも副作用もなく、苦痛も入院もなく、普通の生活、いや普通以上の生活をしながら、難病が完治しました!
本当にすごい!
真にこれからの医療だと確信します。
体や心のみならず、魂への癒しをいただいたことが本当にありがたいです。
今はただ、末期癌になったことに感謝しかありません。
「私は○○しているのに」とか「どうして私ばかりが」と原因を他の人のせいばかりにしていましたが、すべての原因は私にあり、自分が引き起こしたものでした。
目の前に起こることは、今の私にとって必要な学びだと受け止め、時にはその難に感謝すらできるようになりました。
頑なな私でしたが、プラス思考、感動、感謝、他者と分かち合うことなどを学び、自分自身が確実に変わっていきました。
謙虚さがもっと身につくようにさらに努力いたします。
(2008年5月3日報告)