社会保障に関しては、様々な条件があるようなので、一般論は無意味かもしれませんね。
でも、救済方法は、患者が思っているよりはあるようですから、とにかく、身近な専門家に相談することだと思います。
経済的な理由や会社からの要請などで、急いで社会復帰した・・・というかたほど、実は、再発や転移が多いように思います。
もしも再発・転移していたら、まずは治療最優先になりますよね。
また一年間くらいは、治療と養生でお金がかかるだけの生活になります。
がん治療とは、病院での治療のことではなくて、実は退院後の養生生活そのものが「がん治療」だと私は思っています。
退院後にゆったりと、しっかりと体を回復させることこそ、最も最短距離で社会復帰する方法だと感じるからです。
結果的には、入院も大きな治療もなしの生活が、最も経済的なのだと思います。
ご主人の収入だけでは暮らせない・・・のは、今の暮らしのレベルで、「暮らす」という内容を断捨離して行くと、案外なんとかなったりします。
節約生活・・・というよりも、新しいライフスタイルを作るつもりで、余分なものを辞めていくこと・・・のような、惨めにならない考え方が必要でしょうけど。
「仕事」になると「責務」と「義務」が発生します。
でも、ボランティアのようなものならば、お金にはならないけれど、責任も少なくなります。
あまりにも何もしないのも不安でしょうから、こんな時こそ、興味があったけど手を出しかねていた何かを、ほんの少し手伝うのもいいかもしれませんね。
もちろん、体調最優先にして、約束していても体調次第で断れるくらいの付き合いが最適です。
修行僧の生活をするわけではありません。
お金をかけずに楽しむ知恵、仕事をしないことでできるゆとりを生かす知恵を大切に、豊かな日々をおすごしくださいね。きっと回復します。
私は、母の介護専任で無収入だった状態を立て直そうとしていた矢先に、がんになりました。
抗がん剤治療からスタートし、一度は自力で治そうとして消滅しかけたがんが元にもど戻り、半年後ぐらいにセカンドオピニオンをして手術、放射線治療をしたので、病院治療全体で一年半くらいはかかりました。
今は、発病から6年目です。
寛解を経て完治と言われた5年目くらいから仕事らしいものに復帰し、6年目の今、やっと仕事風に何かをする状態にまでなりました。
その間、ずっと無収入でどうなるのかと思いましたが、なんとかなるものです。
ちなみに、私は、母の介護で15年近く仕事をしていなかったので社会保障は関係ありませんでした。
幸いなことに、粗食やシンプルな生活こそががん治療向きなので、生活レベルが下がったという意識はほとんどありませんが、実際にはかなり質素になりましたよ。
今の心配は、まずは自分の体です。健康であることです。
健康を得るためにすべきことは、時には収入を得るよりも大切だと、私は思います。健康体にさえなれば、収入がついてきますから。