多くのがん患者が治療の後の再発や転移を恐れています。
そして、再発や転移の予防は医者まかせ、再発や転移は運命とあきらめています。
しかし、再発や転移は努力次第で遅らせたり、予防することが可能になりました。
何故なら、がんを作ったのは自分自身だからです。
がんを根こそぎ切除できれば、がんは再発しませんが、根こそぎ切除したつもりでも、10~20%は5年以内に再発するという事実があります。
がん幹細胞が血液やリンパ液の中で棲息しながら、他の臓器に移動して、そこで新たな腫瘍を作るからです。
そこで、がん検診によって、速やかにがん細胞を見つけ、転移のない段階で取り除くことが検討されましたが、検診で見つけたとしても確実に治せるとは限りません。
いくら早期発見や早期治療をしても、がんにかかる人そのものを減らすことはできません。
当たり前の事ですが、がんで死亡する人の数を減らすには、がんになる人の数を減らせばよいのではないか。
禁煙等のライフスタイルの改善や食生活の改善によって、がんになる確率を下げる。
これこそが、がん患者数の増加を食い止める根本的な解決法であるとして、政府は25年以上前から対策を練ってきました。
しかし、がん患者は減るどころか、毎年増加しています。
生活環境から全ての発がん物質を取り除くことはできません。
活性酸素は常に体の中で発生し、日々多くの遺伝子を傷付けています。
早期がんを見つける検診の有効性にも限界があります。
そこで、運悪くがんに罹ってしまった人が、がんによる死から逃れるための方法が検討されました。
がんの手術をした後は、患者だけでなく主治医も再発や転移が心配となり、他の臓器への転移や手術後の取り残しが予想される場合、抗がん剤や放射線による治療を行ないます。
しかし、強力な抗がん剤の投与や放射線の放射は免疫力を低下させることになり、再発や転移を促進する可能性があるのではないか。
本末転倒になることはないのか。
そんな疑問が提示されています。
がん細胞を直接攻撃する治療以外にも、がんに対する抵抗力を高める健康食品や自然療法、再発リスクを減らすための食生活やライフスタイルの改善、心の作用により自然治癒力を高めるイメージ療法や精神療法等々。
患者自身でできる再発予防はたくさんあります。
いわゆる代替療法ですが、代替療法の多くは健康保険の対象にはなりませんし、臨床効果の証明が十分でないためか、医者はほとんどやりません。
医者がやらないなら、自分でやるしかありません。
がんを作ったのは自分自身です。
従って、それぞれの人のがんの種類や進行度・体力や体質や性格・食生活や生活習慣等によって、がん再発予防の方法は微妙に異なってきます。
患者自らが再発を予防するために何をすべきかを判断し、実行することが大切であると言われる理由がここにあります。
以下はがん再発予防のヒントとされているものの一部です。
・がんの再発の仕組みを理解する。
・肉を減らして野菜を増やすのはがん再発予防の基本。
・青魚はがんをおとなしくする。
・納豆・味噌・豆腐等はがん細胞の増殖を抑制する。
・キャベツ・ブロッコリー・ケール等は抗がん力を高める。
・ショウガはがん細胞の増殖を抑制する。
・キノコ類は免疫力を高めて、がんの増殖を押さえる。
・うつ病と乳がんの相関関係から、うつ病にならないようにする。
・セレニウムは抗酸化力と免疫力を高めて、がんの再発を予防する。
・身体を温めて心地好く、ストレスの少ない生活を心がける。