うつ病と認知症の予防                   なるほど健康塾


欧米では国民の3人に1人が精神疾患に

「今、欧米では精神疾患者の激増が問題となっています。EUでは精神疾患の年間の有病率が38%、国民の3人に1人が精神疾患に罹っています。これは他人事ではなく、日本も追従しつつあります」

 

そう指摘するのは、慶応義塾大学医学部精神科教授の三村將氏です。2012年4月27日(金)、慶応義塾大学で、「慶応義塾大学SFC研究所ヘルスサイエンス・ラボ発足記念講演 第1回慶応義塾大学 ヘルスサイエンスシンポジウム」が開催され、この中で、三村氏は「脳と心のヘルスサイエンス」と題して講演しました。

 

先進国では、もはや長生きは当然で、今や「いかにハッピーに生きるか」が問われる時代へと変わりつつあります。

しかしながら、先進国では精神疾患者が増える一方で、それに伴う医療費の損失はEUでは80兆円を軽く超すと試算されています。

 

日本では高齢者のうつ病が増加

日本でも精神疾患者が増えています。なかでも激増しているのがうつ病ですが、とくに問題となっているのが、高齢者のうつ病です。認知症と同じくらい増加しており、深刻な社会問題になりつつあります。

うつ病は心の病気ですが、身体症状では、初期段階で吐き気、めまい、倦怠感、脱毛、睡眠障害、摂食障害などが現れます。そして次第に思考が低下し、感情障害が起こり、正常な日常生活が営めなくなります。

 

20代前半からのゆるやかな物忘れ、延長線上にアルツハイマー

高齢者の認知症も深刻ですが、日本では、85歳以上の老夫婦が夫婦だけで暮らしていると、どちらかが必ず認知症になるというデータがあります。

認知症の中で最も多いのがアルツハイマー型で、現在さまざまな角度から予防法の研究が進められています。

アルツハイマー型は、いつ罹ったかはっきりしないという特徴があります。脳科学的にはゆるやかな物忘れが20代前半から始まることが分かっており、その延長線上にアルツハイマー型があると考えられています。

そのため、若年性の認知症と病院で診断された時には手遅れになっていることがほとんどで、認知症と診断される前段階で治療を行うことが大切である、と三村氏はいいます。前段階とは、「軽度認知障害(MCI)」の状態です。この段階は、日常生活も支障なく、車の運転なども問題なくできます。

 

脳内にアミロイドが溜まり、アルツハイマーに

アルツハイマー型認知症に罹った患者の脳を検査すると、そこに非常に高濃度のアミロイドといわれる脳内物質が蓄積していることが分かっています。

このアミロイドはアルツハイマー型と診断される15年程前から脳内に溜まりはじめることが最新の研究で明らかになっています。

アミロイドの蓄積が一定量に達した時に、病院へ行く必要があると周囲が判断できるようなアルツハイマー型認知症になっていることがほとんどです。そのため、このアミロイドをいかに脳内に蓄積させないか、いかに消滅させていくかが最新の治療戦略である、と三村氏はいいます。

 

うつ病からアルツハイマー型認知症に移行する人が多い

ところで、うつ病とアルツハイマー型認知症とは非常に密接に関係していることが最近分かってきています。

うつ病とアルツハイマー型認知症は身体症状もよく似ています。高齢者のうつ病が日本で増えていますが、実際に、うつ病からアルツハイマー型認知症に移行する人が非常に多いことが分かってきています。

ヨーロッパでうつ病患者2,220人を6年間追跡した調査によると、うつ病から軽度認知障害へ移行し、最終的にアルツハイマー型認知症に移行した人が85%に上ったといいます。一方、うつ病でない人が軽度認知障害へ移行したのはわずか32%でした。こうした、実際に若いうちにうつ病になった人はアルツハイマー型認知症になりやすいというデータが蓄積されつつあります。

 

ただ、うつ病自体が認知症発症の真のリスクなのか、あるいはうつ病と認知症とを生じさせる第三の要因があるのかはまだはっきり分かっていません。しかしながら、若年発症のうつ病は認知症の重要なリスクであることはどうも間違いなさそうだ、と三村氏はいいます。

 

運動療法とカロリス、うつ病や健忘症を防ぐ

認知症は加齢がリスクファクターになりますが、うつ病は日頃の健康管理で改善が期待できます。

将来的に認知症に繋がらないよう、若いうちからのうつ病対策が必要です。

軽いうつ病や健忘症であれば、運動やカロリスがお薦めと三村氏はいいます。運動により脳内のアミロイドが軽減することがラット実験で明らかになっています。また、カロリスでもアミロイドが軽減することがラット実験で分かっています。

 

カロリスとは、カロリーリストリクションの略で、普段の食事から3割カロリーを減らすこと=腹7分目にすることです。カロリスにより、寿命が15%延長されることも報告されています。カロリスは、アンチエイジングに効果的で、身体全体を活性化して、うつ病を解消し、認知症を防ぐことが十分可能というわけです。

 

運動や食事コントロール、ポジティブ思考が予防の決め手

うつ病と認知症。どちらもどのような気持ちでどのような生活をしているかが大きく関わってきます。

まずはポジティブ思考、そして運動習慣や食事のコントロールが予防の決め手といえます。

若い頃からそうしたライフスタイルの人はうつ病や認知症になりにくいことが証明されつつある、と三村氏はいいます。

 








          たきがみ博士の想い

 

誰でも、自分の中に伝統がある。自分が経験したすべての過去の累積、それが”いま”のわたし。

過去とは思いだすこと、現在(いま)は過去の必然、そして、未来は想い、選択すること。

いまは、変えられない。

しかし、人には明日があり、未来がある。明日は、こうありたいと想いを持つことができる。

 

すてきな明日に向かって、”これからへの想い”を具体化するJourney、しっかり楽しみたいと思います。

そして、”いま、ここ”を丁寧に活きる。

みずからの人生の軌跡を、すてきな笑顔でみつめるために。

 

旬(ときめき)亭 亭主 たきがみ博士
  たきがみ博士


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☆他人に期待すれば不満になり、

  自分を信頼すれば自信になる 

☆人間関係とは、他人を通して自分自身

  との付き合い方を学ぶ機会なり 

☆自分の短所を受け入れるとき、

  自分らしさという魅力が生まれる 

☆最も空しい人生とは、

  すべてが思い通りになる人生である 

☆幸せは得るものではなく、気付くもの


☆樹木は、上に伸びる前に下に伸びる 

☆他人との対立は、

  自分の心の中の対立に過ぎない 

☆幸せだから感謝するのではなく、

  感謝するから幸せを感じる 

☆孤独を知らなければ、

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